おかしな犬型ロボットを開発していることで有名な企業、Boston Dynamics（ボストン・ダイナミクス）。同社が新たに公開した人型ロボットの動画が注目を集めている。技術はすばらしいが、性能のデモンストレーションとしてつつきまわされる姿がちょっぴりかわいそうだというのだ。
ボストン・ダイナミクスといえば、4足歩行する犬に似たロボットを開発していることで知られ、クリスマスにはそのロボットにそりを引かせる不気味な動画をYouTubeに公開して、インターネット上の注目を集めた一件を覚えている人も多いだろう。
クリスマスに悪夢みたいな動画を公開していたあの会社です
今回公開したのは、Atlas（アトラス）という2足歩行する人型ロボットの次世代モデルを紹介する動画。屋外、屋内の両方で活動でき、雪原など足場の悪い環境で巧みにバランスをとりながら動くようすは見事だ。荷物を持ちあげて棚に置く作業も鮮やかにこなし、ふるまいは人間くさいとさえいえる自然さだ。
それだけに途中で性能デモンストレーションの一環として、木の棒などでつつかれてよろめき、姿勢を保とうとして失敗、転がるようすは何だかあわれだ。
しかしめげずに起き上がり、また歩き始めるアトラス。なんだか応援したくなってくる。
ところで冷静になってもう一度見返すと、とてつもない技術の完成度である。