Kyzen Systemsが「Kyzen」を発表しました。一緒に散歩を楽しめるロボット犬です。

一緒に散歩ができるロボット犬「Kyzen」
一緒に散歩ができるロボット犬「Kyzen」
顔はもうちょっとなんとかして欲しい

四足歩行の動物型ロボットは人気が高く、多くの人が所有したいと思ってはいるものの、高価なために手を出しにくくなっています。これは動物型ロボットが多くの機能を持っているため。中には家事ができるロボットなども存在したりします。


Boston Dynamicsの「Spot」
参考画像:家事をこなすBoston Dynamicsの「Spot」
画像は台所を片付ける様子

「Kyzen」は機能を絞ることで低価格を実現した犬型ロボット。飼い主の後を追いかける「フォローミー」がメインの機能となっています。

この機能では、頭部に搭載された3台のカメラを使用して、特定の人物の後ろを付いていきます。「Kyzen」の走行速度は最高で8-9km/hと、飼い主が小走りしても対応できます。

台所を片付けている
カワイイ…のか?

顔認証機能を搭載していて、登録された人の顔を飼い主として認識して後を追います。これにより、「気付くと見知らぬ人の後ろを付いて歩いていた」、を防げます。

台所を片付けている
飼い主の顔を俳優のニコラス・ケイジ氏に設定した実験

また飼い主の顔の位置に合わせ、自分の顔を動かすという追従機能も。この機能は無くても不便はないのですが、あった方が犬らしく見えてかわいいのだとか。

「Kyzen」は背中の部分に最大で997.4kgまでの荷物を載せることも可能。散歩するときには飼い主の荷物の一部を背中に載せられます。

一緒に散歩ができるロボット犬「Kyzen」 飼い主(?)の後を追いかける「フォローミー」機能付き
「ご主人、水分補給の時間です!」

ちなみに、飼い主を追いかける際に使われるのは全3台のカメラのうち、頭の部分に取り付けられたもの。眼の部分の取り付けられた2台のカメラは地面の状況を把握したり、前方の障害物を確認したり、に使われます。

「Kyzen」では、「フォローミー」のほか、次の機能が利用できます。

・ 特定の部屋に移動する
・ 物を特定の部屋や人に届ける
・ 以前にはなかった物を検知する
・ ドアが閉じていて入れない時には、代替ルートを見つけ出す
・ 大きな物が落ちている場所や地面の状態が良くない場所を検知して、その場所の歩行を避ける

「Kyzen」のサイズは432x380x254mmで重さは2.49kg(バッテリーなど含まず)。バッテリー容量は4,200mAh。内部ストレージは256GBでこれにはトレーニングデータや画像が保存されています。

Kyzen Systemsは現在、「Kyzen」の製品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。「Kyzen」の入手方法や入手に必要な金額について詳細は、Kickstarterサイト内のプロジェクトページ「Kyzen - The practical and smart quadruped robot」で確認してください。

お散歩犬ロボットKyzen
この顔のペットは愛せない…かも?

ちなみに「Kyzen」のソフトウェアはオープンソース。「機能が足りない!」と思った方は自力で追加することもできるようになっています。