ヤフーの保育所のイメージ

ヤフーは7月から、本社ビルに独自の保育所を設ける。政府の助成金を生かした試みだ。

社員の産休、育休後の復職支援、継続就業支援が目的。本社を置くビル、東京ガーデンテラス紀尾井町の一部を企業内保育所として運営する。内閣府が進める待機児童の解消と、仕事と子育ての両立支援の計画に基づく「企業主導型保育事業」の助成金を活用する。


すでにヤフーは短時間勤務、時差勤務、育休制度のほか、週休3日を選択できる「えらべる勤務制度」の導入など、子供(こども)を持つ社員を支援する制度をあれこれ用意している。

目下のところ社員の産休・育休後の復職率は99.1%。ただし一部では子供の預け先が決まらず職場復帰ができない社員や、保育園などの預け先を確保できても、自宅や職場から離れた保育園に通園させざるを得ない社員がいる。

本社内の保育所はそうした問題の解消策。東京以外の各拠点でも開設を検討している。

保育所概要の名前は「HUTTE(ヒュッテ)」(仮)とし、東京都認可外保育園という形態になる。7時~18時まで預かり、延長でさらに18時~20時台にも対応する。休園日は日祝日、年末年始、その他休業日で、対象年齢は月ぎめ保育が0歳児(生後57日)~2歳児まで、一時保育が1歳児~5歳児まで。定員12人、床面積は99平方メートル。パソナフォスターが運営を受託する。

なお、子供を預かる対象はヤフーの正社員。

美味、健康で著名なヤフー本社の社内食堂については、社外から来訪した人や協力企業で働く人なども一定の条件のもとで利用できる場合があるが、保育所については当面、そのような予定はないとのこと。