ウィキリークスのイメージ

政府の機密情報などを暴露する「Wikileaks(ウィキリークス)」の創設者Julian Assange(ジュリアン・アサンジ)氏は、仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」への投資によって5万%のリターン(収益)を得たと発表した。

2006年に登場したウィキリークスは、政府や企業、宗教などの秘密を暴き、一般市民に警告する活動を行っており、その性格上、各国の政府と対立。また、金融機関やオンライン決済企業により、普通の人が、ウィキリークスへ運営資金を寄付しづらくなるような措置がとられた。


アサンジ氏は今回、Twitter上で皮肉をこめて米国政府に「感謝」を表明している。

「Visa、MasterCard、Paypal、AmEx、Mooneybookersなどが2010年からウィキリークスに対し違法な銀行封鎖に踏み込むよう圧力をかけた米国政府、マケイン上院議員そしてリーバーマン上院議員に我が深甚なる感謝を。お陰でウィキリークスはビットコインに投資し、50,000%のリターンを得た」

ウィキリークスへの寄付は、ビットコインでも可能になっており、ビットコインの急激な高騰が始まる前から、ビットコインによる寄付の受取りが続いていれば、その総額は、現金で受け取った場合よりも遥かに大きな額に膨らんだことになる。

ビットコインをはじめとする仮想通貨の流通は、今のところ政府や大企業などが管理する既存の金融網に依存していないため、強権的な政治体制下で活動する反政府活動家、テロリスト、犯罪結社にいたるまでさまざまな組織や個人により、資金洗浄や報酬のやりとりに利用されているともいわれている。