個人で「株式」発行できるSNS「VALU」

ユーザー同士が互いの活動を支援できるSNS「VALU」は、根幹となっているサービスの終了を発表した。3月中にユーザーが支援獲得のため発行する疑似株式「VA」の売買を終了し、ユーザーから預かっている暗号資産(仮想通貨)の返却手続きを進める。

VALUは、ユーザーがさまざまな活動の支援を募るため疑似株式であるVAを発行し、ほかのユーザーが獲得、売買できるSNS。サービス内の取引には暗号資産「ビットコイン」を用いる。


しかし2019年5月31日、「暗号資産カストディ業務に対する規制」を含む暗号資産に関する改正資金決済法案が可決。VALUはこの規制に対応するため、関係各所と検討を進めたが力及ばず、今後の暗号資産カストディ(保管)にかかわる業務を断念したという。

これに伴い2020年3月2日13時をもってVAの売買を終了し、2020年3月31日13時を期限に、ユーザーから預かっている暗号資産の返却手続きを進めるとのこと。VALUを使っていた人に感謝と謝罪を表明している。

なお、暗号資産カストディはVALUのサービスの根幹をなす部分であるため、この業務の断念により抜本的な事業転換が必要になるとしている。4月1日以降、新たなサービスへ刷新する考え。ユーザー手続きの案内や、今後のスケジュールなどについては公式サイトを参照するよう促している。