8K:VRライドの装置
巨大な装置で「ヘッドマウントディスプレイなしのVR」を実現するとうたう

8K解像度の「仮想現実(VR)」を実現できる大型装置で、米国の地に東京の街並みを再現すると、NHK子会社などが発表した。

3月10~19日にテキサス州オースティンで開催する音楽、映像、先進技術などの見本市「SXSW2017」に「8K:VR ライド」として出展する。

人気バンド、サザンオールスターズの楽曲「東京VICTROY」に合わせ、東京の街並みの変化を体験できるようにするそう。過去から現在、オリンピック開催の2020年に向かうようすを、実写とCGを組み合わせて表示するという。

実写とCGを組み合わせたようす
実写とCGを組み合わせて東京の移り変わりを表示

ところで一般にVRといって想像するのは、視界をすっぽりとおおって映像を表示できるヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着し、今いる場所と異なる景色に入り込む仕掛け。顔の向きなどを変えると視点も切り替わり、手に持ったコントローラーなどを通じて映像を操作することが可能。

一般のVRイメージ
今日、一般にVRと言って想像するのはこうした形式だが(出典:Oculus)

しかし8K:VRライドはまったく異なる。ドーム型のスクリーンと、映像に合わせて上下左右に動く座席モーションライドを組み合わせた、一部の遊園地や映画館の設備を思わせる仕掛けを採用し、「HMDを使わないVR」と主張している。

スクリーンの大きさは幅5.2m、高さ3.4m、奥行き2.6m。4Kまたは8Kの3D映像を右目・左目用に2種類プロジェクターから投射できる。モーションライドは電動6軸で多様な動作が可能。また22.2chの360度音響やレーザー照明演出も組み合わせる。

前年に原型である「8K:VR」を「SXSW2016」に出展した際は大いに注目を浴びたそう。NHKエンタープライズ、NHKメディアテクノロジー、レコチョク・ラボ、WONDER VISION TECHNO LABORATORYの4者が共同で手掛ける。