
日本列島上空を飛び回り、指先から光線を発して地表を焼きはらう仮想現実(VR)映像が話題になっている。3DCG制作のVoxcellDesignが公開したものだ。
VoxcellDesignは、架空の日本列島を、写真などをいっさい使わず100%合成で再現する「日本列島VR」を手掛けており、今回の映像はその副産物だ。
日本列島VRは、国土地理院が発表している標高、海岸線、道路、建物などのデータをもとに3Dで列島を描きだし、ゲームエンジン「Unity」を使ってリアルタイムに動かしている。
「Oculus Rift」や「Oculus Touch」といった機器を装着した人は、この架空の列島に没入してさまざまな操作ができると見られる。
VoxcellDesignは日本列島VRの新機能として、地表を指し示すレーザーポインターのようなものを作ろうとしたようだ。だが、できあがったのは巨神兵やゴジラが光線をはなって地表をなぎはらうような映像だった。
Oculus Touchで地表を指し示すものを作ろうと思ったら思いがけず巨神兵かゴジラの気分になれた。#日本列島VR pic.twitter.com/j2VVeLCBjl
— VoxelKei (@VoxelKei) 2016年12月18日
日本列島焼き尽くすVRになってしまう。 pic.twitter.com/MrDMoTmTGl
— VoxelKei (@VoxelKei) 2016年12月19日
VoxcellDesignでは「日本列島焼き尽くすVRになってしまう」とTwitterにつぶやきつつ、できあがった映像を公開。まばゆい爆発の効果なども追加してあたかもSF映画のような雰囲気を演出している。
恐ろしくも美しい光景だ。なお、架空の日本列島は激しい攻撃を受けてもすぐに傷ひとつないもよう。
日本列島VR自体は、2016年11月に公式サイトが立ち上がっており、希望する人がOculus RiftやHTC Viveなどの機器で全国の地形を閲覧、体験できるように準備中だという。区画単位で公開や販売ができるような形式にもしたいとしている。