金鳥少年のイメージ

虫よけで有名な大日本除虫菊(金鳥)のラジオCMシリーズ「金鳥少年」がインターネット上で人気だ。少年少女の青春ドラマ仕立ての内容がファンを作っている。ちなみに公式サイトですべて聴ける。

このラジオCMというかドラマは、恐らく自然豊かな、そして虫の多い地方に暮らしている少年「大沢くん」と少女「高山さん」の対話で構成している。

どうやら高山さんにほのかな思いを寄せているらしき大沢くんが、いつも緊張しながらさりげないおしゃべりをしようとして、ついつい相手を意識してしまうという他愛のない内容。ただ虫が多いためか何かにつけて金鳥の製品に言及することになる。

登場人物を演じているのは野田琴乃、山隈祐太郎の両氏。どちらも子役としてキャリアを持つ10代の俳優で、初々しい雰囲気を見事に出している。

しかし高精細な4K解像度の動画配信はもちろん、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)なども手軽に利用できるようになりつつあるマルチメディア全盛の時代になぜ、やや古めかしいとさえいえる音声のみのラジオドラマ風CMがインターネット上で受けるのだろうか。

Twitterでの評判を見ると「想像力を働かせる余地がある」「頭の中で情景を補える」といった意見が出ている。これほど技術が進歩しても、まだ人間にとって目を閉じて見える風景こそが最高の舞台装置になりうる、ということだろうか。