あけましておめでとうのイメージ

年末になると携帯電話会社がそろって呼びかけるのが、「あけましておめでとう(あけおめ)」の通話・メールに関する注意。大晦日から元旦にかけて通信の急増で、携帯電話回線が輻輳(混雑)する恐れがあるためだが、そうした状況も変わりつつある。

携帯電話の業界団体、電気通信事業者協会(TCA)は12月27日、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクなどと一緒に、いわゆる「あけおめ通話・メール」について注意を発表した。

年の変わり目に通話やメールが集中し、スマートフォンなどがつながりにくくなったり、メール配信が遅れたりするとの予想で、この時間帯はなるべく利用を避けるよう呼びかけている。

ただ実は前年のこの時期に出した注意はもっと具体的で、「大晦日から元日の約30分間」通話、メールをあまりしないよう求めていた。今回やや和らいだかたちだ。

いったいなぜだろうか。携帯電話各社に直接聞いてみた。

ドコモ「元旦に通信規制しない」

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まずドコモだが、「あけおめ通話・メール」が増えているか減っているか詳しい数値は公開できないとしつつ、参考情報として、最近数年はこの時期に混雑対策として通信規制をかけたことはないと教えてくれた。いつも通信量は増えるが、さばききれる範囲に収まっているらしい。

今回も通信規制は予定していないそう。

ちなみに大晦日から元旦にかけて携帯電話の混雑があまり起きなくなった理由の1つとして、新年のあいさつの方法が従来の通話・メールから、データ通信を使う別のアプリに変わりつつある影響はあると認めていた。

au「LINEの影響では」

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次にauも、大晦日から元旦にかけて混雑は起きにくくなっていると述べた。理由については、よりはっきりと「LINE」を挙げ、「あけおめ通話・メール」に代わって普及したことが影響していると考えを示した。ほかにauによる通信設備の強化などが寄与したそう。

とはいえauでは前回の年の変わり目に携帯電話が一部つながりにくくなったことがあり、今回も必要に応じて通信規制をかける可能性はあると断っている。

こうした背景からドコモ、au両社とも、例年と同じくTCAと一緒に「あけおめ通話・メール」について注意は出したものの、自社の公式サイトなどであまり積極的に協力を求めるつもりはないようだ。なお、ソフトバンクからは回答が得られなかった。

LINE「Wi-FIを使って」

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どうやら「あけおめ通話・メール」を抑制する立役者といえそうなLINEだが、なんと年末年始のあいさつに関連して使っている人に協力を呼びかけ始めた。

LINEもデータ通信によって携帯電話回線を利用していることには変わりがないので、負担をかけすぎないため、できればWi-Fiに接続して年末年始のあいさつをしてほしいそう。

自宅や公共の場から接続できるWi-Fiは、たいてい固定回線につながっているので、そちらを使えば少なくとも携帯電話回線への負担は減らせる。

LINEとしてもサーバーの増強、携帯電話会社と連携した通信量の監視、負担が大きくなる期間のLINE@/LINE公式アカウントからのメッセージ配信の制限など、できる限り対策をとる、と真剣な姿勢だ。

「あけおめ通話・メール」が落ち着く一方、「あけおめLINE」があなどれない規模になっているもようだ。