Microsoft 新しい検索エンジン「Bing」
新しいBingの回答例

Microsoft EdgeとBingにChatGPTより強力なAI搭載 

Microsoft(MS)は、Webブラウザ「Edge」と検索エンジン「Bing」にAIを搭載することを発表しました。MSが出資するOpenAIが作ったチャットボット「ChatGPT」の成果を生かし、より強力な次世代の言語モデルを採用しているとのこと。すでに新しいBingのプレビュー版が公開されていて機能の例を試すことができます。

AIを搭載した新しいBing

新たなBingで検索すると、スポーツの試合結果、株価、天気といった単純なものに対してより関連性の高い結果が表示され、さらに必要であればより包括的な回答を見られる新しいサイドバーも利用できます。また検索結果をわかりやすく自動でまとめてくれます。例えば、今作っているケーキの卵を別の材料に置き換える方法について、複数の結果をスクロールしなくても、その場で詳しい説明が読めます。


またより複雑な検索、例えば詳細な旅行計画の立案や、購入するテレビの下調べなどは、チャットを使って対話方式で進められます。さらに自動で必要とする文章を作成してくれます。メールの作成、ハワイでの夢のバケーションのための5日間の旅程の作成、旅行や宿泊の予約、面接の準備、ちょっとしたクイズなどです。なお文章の作成に使った出典情報へのリンクも付けてくれます。

AIを搭載した新しいBing

AIを搭載した新しいEdge

Edgeには2つの新機能が加わります。チャットとメール作成です。Edge Sidebarを使えば、長文の財務報告書の要約を依頼して要点を把握できます。さらに、チャット機能を使って競合他社の財務報告書との比較を依頼し、自動的に表にしてもらうことも可能です。またLinkedInに投稿する際にも、いくつか文章で指示を出すと手助けが得られます。投稿内容の文体、形式、長さを推敲するのにも役立ちます。今見ているWebページを理解し、それに応じて調整します。

AIを搭載した新しいEdge

順番待ちリストが公開中

実際に新たなBingのプレビュー版を見ると例えば「犬と海が大好きな8歳の息子に贈る俳句を考えています。」という質問に「海に行く 犬と一緒に 夏の風」といった俳句を作ってくれるようです。なおこれはあくまでも参考であって、本格的にAIの機能を利用できるのはまだ先です。MSの公式サイトでは順番待ちリストの登録受付が始まっています。

順番待ちリストが公開中