楽天グループの
フュージョン・コミュニケーションズは、音声通話対応 MVNO サービス「楽天モバイル」向けにセット販売する SIM ロックフリー端末として、新たに「
AQUOS SH-M01」(シャープ製)と「Ascend Mate 7」(ファーウェイ・ジャパン製)の提供を開始する。また、端末の割賦販売を始めるほか、「
楽天カフェ」(東京都渋谷区)に端末を展示/販売し契約申し込みを受け付けるコーナーを設けた。
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楽天モバイル向けセット販売スマホを2機種追加
左:池口正剛氏(フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役社長)
右:島田亨氏(楽天 代表取締役副社長) |
楽天モバイルは、
10月29日に提供を開始した、NTT ドコモの LTE ネットワークを利用する MVNO サービス。契約数などの情報は現時点で公開していないが、楽天の代表取締役副社長である島田亨氏は「手応えは確実に感じ始めている」と話す。今回のセット販売端末の追加により、サービス開始時に用意した「ZenFone 5」(ASUS JAPAN 製)と合わせ3機種体制となった。
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追加された2機種
左:AQUOS SH-M01
右:Ascend Mate 7 |
AQUOS SH-M01 は、画面がフル HD(1,920×1,080ピクセル表示)表示でありながら4.5インチで「手のひらに収まる」コンパクトなスマートフォン。省電力性が特徴の IGZO 液晶画面であり、旅行中や出張先でも電池切れを気にせず3日間使えるとしている。ワンセグ放送が視聴可能なほか、IPX5/7 相当の防水性を備え、SIM ロックフリー端末としてはまだまだ少ないスペックの端末だという。
1,310万画素のメイン カメラ、約120万画素のサブ カメラを搭載する。IRAM 容量は 2GB、ストレージ用メモリー容量は 16GB。バッテリ容量は 2,120mAh。プロセッサは動作周波数 2.2GHz のクアッドコア品。Android OS のバージョンは4.4.2。サイズは高さ128×幅63×厚さ 9.8mm、重さは約 120g。
12月5日より利用申し込みの受付を開始し、12月17日に出荷を始める予定。販売価格は、一括払いだと5万2,800円(税別、以下同じ)、割賦払いだと月額2,130円の24回払い(初月のみ3,819円)。
Ascend Mate 7 については、「超ハイスペックの6インチファブレット」と説明した。キャリア アグリゲーション(CA)対応で、下り最大 300Mbps の通信が可能。濡れた指や小雨などでも読み取り可能な指紋センサーを備える。
画面は6.0インチ(フルHD:1,920×1,080ピクセル表示)、1,300万画素のメイン カメラ、500万画素のサブ カメラを搭載する。RAM 容量は 2GB、ストレージ用メモリー容量は 16GB。バッテリ容量は 4,100mAh。プロセッサは、「A15」(1.8GHz、4コア)と「A7」(1.3GHz、4コア)のオクタ(8)コア構成。Android OS のバージョンは4.4。サイズは高さ157×幅81×厚さ 7.9mm、重さは約 185g。本体カラーは「オブシディアン・ブラック」「ムーンライト・シルバー」の2色。
12月5日より利用申し込みの受付を開始し、12月11日に出荷を始める予定。販売価格は、一括払いだと4万8,888円、割賦払いだと月額1,945円の24回払い(初月のみ4,166円)。
今回の発表の場では、端末拡充方針や事業展開などについても説明があった。まず、2015年2月をめどに第三弾の端末をリリースする予定とした。ただし、具体的な端末については、ユーザーの要望を考慮して対応していきたいとした。時期は未定だが、スマートフォンだけでなく、タブレットやモバイル無線 LAN(Wi-Fi)ルーターなどを投入する可能性もありそうだ。
今後の事業展開については、ニフティが MVNO サービス「
NifMo(ニフモ)」で買い物に応じて料金を割り引く仕組みを導入したのと同様、楽天グループのほかのサービスや「楽天スーパーポイント」と連携させるなどして差別化を図りたいとした。
さらに、サービス向上策として、月途中でのプラン変更受付、データ通信専用 SIM 提供、店頭での端末手渡しといった施策を検討中だそうだ。
なお、楽天カフェでの展示と申込み受付は、「申し込みの前に端末を実際に触りたい」という顧客の声に応えた動きである。楽天カフェでは、新規申込と MNP での申込に対応する。
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楽天カフェの1階に設けられた
楽天モバイル受付カウンター
カフェらしい暖色系の照明 |