楽天モバイルのイメージ

楽天は12月14日、携帯電話キャリア事業への参入を検討しているのは事実だと発表した。日本経済新聞などの報道を一部認めたかたちだ。

報道によると、楽天は2025年までに最大6,000億円の資金を用意し、総務省から新たな電波周波数帯の割り当てを受ける方針。実現すればNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクに続く第4の携帯電話キャリアになる。

楽天はすでにドコモなどの回線を借りて、MVNO、いわゆる格安携帯電話「楽天モバイル」を手掛けており、ほかの格安携帯の買収にも熱心だ。11月には運営会社が倒産した「FREETEL(フリーテル)」を取得している。自ら回線を持つキャリアになる際に、格安携帯でつちかった実績を生かせるかが重要になると見られる。

ただ携帯電話キャリアは成功すれば莫大な利益をもたらすが、必ずしも平坦な道ではない。かつてこの分野に挑戦したアイピーモバイルは2007年に事業を始めずして自己破産し、割り当てを受けた周波数帯を返上。同時に参入したイー・モバイルは2007年から2011年まで事業を手掛けたあと、2012年にはソフトバンクグループの傘下に入っている。

「第4の携帯電話キャリア」という響きにはこうした過去の例を想起させるものがある。楽天が参入を決めた場合、どのような戦略をとっていくのか注目される。