レーザーを搭載した固定翼ドローン

レーザーを搭載したドローン(無人航空機)「Terra Powerlifter」を、日本のテラドローンが開発した。グライダーのような「固定翼」を備える。

ドローンは、ヘリコプターのような「回転翼」と、ジェット機やグライダーのような固定翼の2種類が主流。前者の方が数が多いが、最近は後者もかなり登場している。


おおまかに言えば、回転翼は狭い場所から飛び立ったり降りたりしやすく、固定翼はより空高く、長い距離を飛んだり、重い荷物を運んだりしやすいといった特徴がある。

Terra Powerlifterは地上200mまで昇れるほか、最長2時間飛び続けられ、10kgまでの重さの荷物を抱えられるそう。

搭載するレーザーは測量用。高価、高性能なオーストリアRiegl製と、比較的安価な米国Velodyne製いずれかを選べる。

従来のカメラを搭載したドローンによる写真測量では困難だった森林の調査や、人が立ち入っての「基準点」を設置するのが困難だった急斜面や災害現場にも対応できる。

太陽光発電施設設置のニーズが多い森林の計測や、復興のための災害現場の計測などで役立つそう。

ちなみに1日での総計測可能範囲は200ヘクタールで、有人のヘリコプターで行っていた測量も代替できるとか。固定翼だが離発着の際に長い滑走路が不要で、山間部などでも容易に使えるとしている。