オンラインストレージ大手「Dropbox」が、ユーザーのデータを勝手に削除しているのではないかという懸念がソーシャルメディアをかけめぐり、騒動を起こした。著作権侵害データの共有を阻止する機能が原因のようだ。

Dropbox が勝手にデータを削除?「された」「されてない」で騒動
ちなみに Dropbox の利用規約は削除の可能性も明記している

発端は、さるユーザーが Dropbox 上のデータを共有しようとしたところ、「This folder is empty(このフォルダは空)」という表示があり、さらに注意書きとして「Certain files in this folder can't be shared due to a takedown request in accordance with DMCA」という文章があらわれたことだ。米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく要求のため、該当するデータの共有はできないという主旨だ。件のユーザーは Twitter へ当惑ぎみに自らの体験を投稿した。


これを Dropbox が勝手にデータを削除したと解釈した意見と、共有を阻止しているだけだと訂正する指摘とが交錯し、ちょっとした騒動になった。人気ガジェット情報ブログである Gizmodo 日本版と、人気モバイル情報サイト Appllio が記事を掲げている。それぞれの解説や食い違い、主張は個別に確認されたい。

Dropbox がかかる方針をとっていることは理解できなくもない。過去に著作権侵害の温床となり、米国連邦捜査局(FBI)の手入れにより閉鎖した Megaupload のような使い方をされたくはないだろう。

だが、当初ユーザーの抱いた不安もまた自然なものだ。背景にあるのは恐らく、ふだんは意識しないクラウドへの懸念だろう。我々は年々ますますインターネットの向こう側にあるサービス群に依存するようになっている。 一方、ユーザーの一部は、サービスの運営会社がデータを覗き見る、あるいはいざとなれば勝手に取り上げてしまうという心配を捨てきれない。便利さとプライバシーの板挟みになった感情が、ときとしてこうした騒動となって表に出てくる。