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「NHK だけ映らないアンテナ」がニコニコ学会βシンポジウムで発表

NHK(日本放送協会)の放送だけを映らなくするアンテナを、筑波大学視覚メディア研究室が開発、「ニコニコ超会議 2015」の「第8回ニコニコ学会βシンポジウム 研究してみたマッドネス」に応募した。

NHK は地デジ技術特許を多数持っており、知財権の制約により NHK が映らない地デジ対応テレビは、国内では販売できない。しかし、アンテナは、知財権の制約のない古い技術を組み合わせて作ることができる。

筑波大学視覚メディア研究室はこの研究で、関東広域圏のスカイツリーからの電波で、NHK 以外の放送が映る状態を維持しながら、NHK だけ映らないアンテナフィルタの製作方法を述べる。

原理的には、よく知られた共振型ノッチフィルタを用いる。

関東広域圏では、21ch〜25ch に主要民放、26ch にNHK E テレ、27ch に NHK 総合が割り当てられている。26ch の中心周波数(551MHz)と 27ch の中心周波数(557MHz)にピークを持つ Q 値の大きい2つのノッチフィルタを並列につなげば、NHK の2放送を同時に遮断できる。

しかし、フィルタを2つ使うとコストが増大するので、26ch と 27ch の中間にピークを持つノッチフィルタで、NHK の2放送を同時に遮断する方法を試みた。その結果、26ch と 27ch の中間より若干高い周波数にピークを持つノッチフィルタを用いると、最も高い確率で、NHK の2放送を同時に遮断できることが確かめられた。

NHK だけ映らない(提供:ニコニコ学会)
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