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スマホ搭載ドローン「セルラードローン」―Wi-Fi届かぬ距離でもLTEで遠隔操縦

スマートフォンを搭載したドローン、セルラードローン

スマートフォンを搭載したドローン(無人航空機)「セルラードローン」をNTTドコモなどが実用化しようとしている。LTE方式の携帯電話回線につながり、Wi-Fiが届かない距離でも遠隔操縦ができる。交通が不便な離島での買い物代行などに活躍する。

ドコモでは以前からセルラードローンの検証を進めている。すでに必要な免許を取得しており、今回は飛行実験に成功したようすをYouTubeで動画として公開している。


既存のドローンの多くは、Wi-Fiなどを利用して地上と無線通信しており、その有効範囲を出てしまうと複雑な制御や監視はしづらい。

一方セルラードローンは搭載しているスマートフォンを通じ、広域で使える携帯電話回線に接続するため、そうした制約がない。操縦している人の視界の外へ消えたとしても、ドローンのカメラが撮影する映像をリアルタイムで確認したり、機体の状態や位置情報を把握したりしながら、長い旅程を飛び続けられる。

セルラードローンの長所を生かし、新たな実験も予定している。ドコモと、ドローンメーカーのエンルート、ドローンによる買い物代行を手掛けるMIKAWAYA21が協力する。

能古島で使う予定のドローン

セルラードローンの例

具体的には、福岡県福岡市内の離島、能古島(のこのしま)で11月からセルラードローンによる買い物代行を計画している。

離島に住むシニア、子育て世帯から、欲しい商品の注文を電話で聞くと、セルラードローンが九州本島から2.5kmの海を渡って運び、さらに能古島で待機する別のセルラードローンに積み替えて自宅まで配達する。

島内の中継地点で積み替えを行う

12月までの期間限定で実施し、結果を評価したあと、2018年度を目標に商用化を検討する。
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