
水中を泳ぎまわりながら魚を釣るドローン(無人機)「PowerRay」が日本に上陸するという。5月16日にも正式発表を予定している。中国PowerVisionGroupの製品だ。

この製品は2017年初の米国ラスベガス開催「CES 2017」に出展したほかドイツ・ミュンヘンや中国・北京で活発に記者発表会を実施している。
今回いよいよ釣り大国日本に投入する運びになったという。脱着式の魚群探知機や、青色LEDによる魚群誘惑燈を備え、釣り経験のない初心者でも楽めるという。
4K解像度で撮影できる内蔵カメラを通し、波の下の景色を眺め渡せる仕様。iPhoneやiPadから操作できる。





VRゴーグルと組み合わせると、船上にいながら海底を泳ぐような体験が可能だとか。


空を飛ぶドローンと同じくWi-Fiで無線通信ができ、30mまで遠くへ送り出せる。巡航速度は最高で3~4ノット(時速7km前後)。水深30mまで潜れる。
実際の効果のほどはよく分からないが、糸や針や餌を装備できる構造になっていて、魚を発見したり撮影したりするだけでなく、捕える機能もあるようだ。

本体サイズは465×270×126mm。重さは3.8kg。6,400mAhのバッテリーを搭載し、高速モードで1時間、低速モードで4時間連続可動するという。
見れば見るほどぽかんと口が開いてしまう機械だが、実は似たような発明はすでにほかにも幾つかある。例えば以前にクラウドファンディングサイトで話題になった米国のAquaDroneは空からソナーで魚を見つけ、釣りあげようというさらに奇想天外な試みだ。

KickstarterやIndiegogoなどで企画中の製品に比べれば、この中国発のドローンは地味な方とさえ言えるかもしれない。さて日本での販売価格はいくらになるのだろうか。