
「Duo」は鼻に装着するマスク。必要最小限のフィルターで利用者の肺と身体を守ります。米国ニューヨークのMicah Steigerさんが開発しました。

米国NYで誕生
口元の笑顔で、相手に敵意が無いことを示すのが重要な米国。グロサリーストアの店員さんによれば、口元をマスクなどで隠して入店する人がいると、店内に緊張が走るそうです。一方、マスク装着者は、口元が覆われることで自分の意見が封殺されているような気分になるのだとか。

敵意はないと見なされます
「Duo」はそんな米国人向けに開発された鼻だけマスク。口元を隠さないので、相手に対して敵意が無いことを笑顔で伝えることができます。また、装着したまま食事を取ったり、ドリンクを飲んだりすることも。


口元を隠さないので、スマートフォンの顔認証でエラーになることもありません。

フィルターは捕集性と息のしやすさをバランスさせた性能とされました。装着したままで軽い運動をしても、息苦しさを感じないとMicah Steigerさんは述べています。

このため捕集性は若干犠牲に。フィルターはウイルスを完全にカットすることはできないのだそう。Micah Steigerさんのチームは現在も新しいフィルター開発に取り組んでおり、将来的にはもっと呼吸しやすく、ウイルス捕集性の高いフィルターの完成を目指すとしています。

Micah Steigerさんは現在、「Duo」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施しています。資金調達に成功した場合の出荷は2020年11月に予定されています。

「Duo」は口を覆わないため、飛沫飛散防止の機能はありません。利用する際には各国のマスク着用ルールを遵守し、必要に応じてフェイスマスクを装着して周囲の人を守る必要があります。