2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」

「Supercharger」シリーズは、バッテリー2個を搭載した電動アシスト自転車。ドイツヴァイターシュタットに本拠を置く電動アシスト自転車メーカーRiese & Mullerが開発した。

2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」
バッテリー2個を搭載した電動アシスト自転車「Supercharger」シリーズ

Riese & Mullerは、ボッシュによる 「DualBattery」システムをいち早く採用した自転車メーカーのひとつ。2個のバッテリーを装備し、通常の倍の距離をアシストできる電動アシストを販売している。


Riese & MullerのDelite Mountain
参考画像:Riese & Mullerの「Delite Mountain」
ちょっとごついデザインだが、マウンテンバイクならあり

「Supercharger」シリーズでも、「DualBattery」システムを採用。だが、同社の従来モデルとは異なり、2個のバッテリーをフレーム内に組み込んだ。これによって、大容量バッテリーを搭載しながら電動アシストには見えないルックスの獲得に成功している。

2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」
電動アシストに見えないルックスでありながら
大容量バッテリー搭載を実現

自転車通勤者の中には、「Delite Mountain」のように2個もバッテリーが取り付けられた自転車でオフィスに乗り付けるのは抵抗がある人もいるだろう。そんな人にとって、普通の自転車に見える「Supercharger」のデザインはうれしいはずだ。

2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」、ボッシュバッテリーを2個搭載
フレーム内に組み込まれたバッテリー

一般的に、“電動アシストに見えない電動アシスト”では、トップチューブかダウンチューブのどちらかにバッテリーを組み込む。だが「Supercharger」シリーズではトップチューブに1個、ダウンチューブにもう1個のバッテリーを組み込んでいる。

2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」
バッテリーをトップチューブとダウンチューブに搭載

2個のバッテリーにより、航続距離は一般的な利用で160キロ程度となった(注意:航続距離は、モデルや装着するタイヤによって異なる)。これにより、多くの自転車通勤者をバッテリー充電の手間から解放できる。

自転車通勤者が1日に走る距離は、子乗せタイプの電動アシストを使って子どもの送り迎えなどをしている人と比べて長いことが多い。このため、バッテリーを頻繁に充電しなければならないのだが、忙しいビジネスパーソンにはこれが負担になることも。160キロ程度のアシストが可能であれば、多くの自転車通勤者は1週間充電なしで走行できるようになり、土日に充電すれば平日は充電のことを忘れて通勤できるようになる。

2倍走れる通勤用自転車「Supercharger」
平日は充電を忘れて

価格は7,400ドル程度から。日本での販売についてRiese & Mullerに尋ねたところ、まだ具体的なプランには至っていないとの回答を得た。

同社の電動ユニットはボッシュ社の「Performance Line CX」。ボッシュがこのユニットの日本市場対応版を提供してくれれば、「Supercharger」日本版の製造は難しくはないはず。ボッシュとRiese & Mullerの対応に期待したい。