世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」

「Jelly」は、世界最小2.4インチスクリーンの4G対応スマートフォン。このサイズでありながら、Android 7.0を搭載している。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
Android 7.0を搭載

「2台目スマホ」として開発されたデバイス。山登りやジョギングなど、メインのスマートフォンを持ち歩きたくないシーンでの利用に便利だ。メインスマホを持って山登りに出かけ、落として画面を割ってしまうと精神的なダメージが大きい。だが、価格の安い「Jelly」であれば遠慮なく手荒く扱えるし、本体が軽いので、画面が割れる可能性も低い。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
安くて、軽い!消耗品としてのスマートフォン

そのサイズは幅45x高さ92.3x厚さ13.3ミリで、重さはわずか60.4グラム。ジーンズのコインポケットに入れて持ち歩ける。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
卵一個分の重さ!

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
コインポケットに入るサイズ

同様のシーンに適したデバイスとしては、スマートウォッチがある。確かにスマートウォッチは小型軽量で、画面サイズも小さい。だが、スマートウォッチはスマートフォンと連携しないと使えないものが多い。また、スマートウォッチ上で動作するアプリは制限されている。それにスマートウォッチの多くは高価だ。

「Jelly」はこのサイズでありながらSIMカードを挿せば直接ネットワークに接続できるので、メインのスマートフォンを一緒に持ち歩く必要はない。画面サイズが小さいので一部アプリの動作に制限があるが、それでも多くのアプリが動作するし、そして何より価格が安い。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
単独でネットワーク接続可能

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
ほとんどのAndroidアプリが動作する

例えば、TwitterやFacebookを確認したり、最新のニュースを読んだりするには何の問題もない。さすがに文字入力はかなり大変ではあるが、急ぎで対応しなければならないときには、電話をかければよいのだ。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
もちろん、電話もできる

「Jelly」にも苦手な分野がある。例えばカメラ。前面カメラが2MPで背面のメインカメラが8MPなのだが、開発元が公開している「Jelly」のレビュー動画を見る限り、このカメラに多大な期待はできないだろう。筆者は「Jelly」のひとつ前のモデルを所有しているが、そのモデルでも、カメラはメモに使える程度のものだった。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
カメラはそれなり

「Jelly」のメモリーは1GBで、ストレージは8GB。Micro SDカードを使用できるとはいえ、大量の音楽ファイルや画像ファイルを持ち歩くには不向きだ。CPUもそれなりなので、ゲームなどをするにも向いてはいないだろう。あくまでも、いつもとちょっと違う状況にいるときに、世界と繋がっているためのデバイスだ。

このスペックではAndroid 7.0の動作は厳しいのでは?と思った人もいるだろう。そのような人のために、開発元はメモリーを2GBに、ストレージを16GBに拡張した「Jelly Pro」も用意している。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
メインスマホではないので、ハイスペックである必要はない?

さて、“ひとつ前のモデル”と聞いて、あれっと思った人もいるかもしれない。そう、「Jelly」はやはり2.4インチサイズの画面を持つ「Micro X」を開発したチームの手によるもの。「Micro X」のアップグレード版だ。

Jellyの旧バージョンMicroX
旧バージョンの「Micro X」
小っさ!

「Micro X」は成功を収めたが、そのスペックはすでに時代遅れの感がある。OSはAndroid 4.4でメモリーは512MB、ストレージは4GBに過ぎない。メインカメラの解像度が2MPで、ネットワークは3Gのみ対応と、「2台目スマホ」として使うのも厳しいものになりつつある。「Jelly」は「Micro X」をベースに、現在の状況にあわせてスペックをアップさせたものだ。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」

開発チームであるUnihertzは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施している。本稿執筆時点ではすでに59ドルの「Super Early Bird」版、69ドルの「Early Bird」版は売り切れており、79ドルの「Kickstarter Special」版が残っている状況だ。ハイスペック(?)な「Jelly Pro」は、95ドルの出資で入手できる。市販価格は「Jelly」が109ドル、「Jelly Pro」が125ドルになる見込み。出荷は2017年8月に予定されている。なお、カラーは「ブラック」「スカイブルー」「パールホワイト」から選択可能だ。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
カラーは「ブラック」「スカイブルー」「パールホワイト」

Unihertzはすでに「Micro X」で実績があるチーム。出荷の遅れがない…とは言い難いが、大幅な遅れや不良品の頻発といった事態はそれほど心配しなくてもよいと考えられる。

気になるのは技適。インターネットコムはUnihertzに対して複数回問い合わせをしたが、本稿執筆時までに回答を得ることはできなかった。おそらくは「Micro X」同様、技適への対応はなく、「Jelly」を日本で常用使用することはできないだろう。

だがそれでも、海外出張や海外旅行を頻繁に行う人が、メインのスマートフォンの代わりに持ち歩くには便利だ。実際、筆者は「Micro X」を昨年は台湾で、今年はタイで使用したが非常に快適だった。海外では、スリを警戒しなければならない通りを歩くこともある。そんなとき、「Micro X」に現地購入した期間限定SIMカードを挿したものなら盗まれてもそれほど哀しくはないし、コインポケットに入れて持ち歩けば盗まれる可能性も低い。アップグレードされた「Jelly」であれば、このようなケースでより快適に活用できるだろう。

世界最小2.4インチの4G対応スマートフォン「Jelly」
メインのスマートフォン(iPhone SE)はホテルのセイフティーボックスに
「Jelly」や「Micro X」はコインポケットに入れて