24-720mmズーム搭載コンデジ「DSC-HX99」

小さな筐体(きょうたい)に24-720mmの高倍率ズームレンズを搭載し、一台で広角から超望遠までをカバーするコンパクトデジタルカメラ「DSC-HX99」「DSC-WX800」「DSC-WX700」の3機種をソニーが販売している。「サイバーショット」シリーズの新製品。

ZEISS Vario-Sonnar T*24-720mmの高倍率で高画質なズームレンズを搭載しならがサイズを抑えたのが特徴。


最上位モデルDSC-HX99はファインダーおよび画角(35mm判相当、以下同じ)望遠端700mm以上のレンズ搭載のレンズ一体型デジタルカメラとして「世界最小」をうたっている。また中位のDSC-WX800、下位のDSC-WX700も画角望遠端700mm以上のレンズ搭載のレンズ一体型デジタルカメラとして最小とする。

光学式手ブレ補正の搭載により、高倍率ズーム時に起こりやすい手ブレも高精度に検出して補正する。望遠時に動く被写体をフレーミングしてすばやく見つけ出せるズームアシスト機能もある。

また画素加算のない全画素読み出しによる4K動画の本体内記録が可能になっている。必要な画素数の約1.6倍の情報量を凝縮して4K動画を出力するため、オーバーサンプリング効果により、モアレやジャギーが少なく高解像で高画質な描写が可能。

4K動画から静止画を切り出すこともできる。加えてHD映像で120fpsのハイスピード撮影にも対応。動きの速い被写体をより滑らかに記録できる。

ファストインテリジェントAF機能によりし、約0.09秒の合焦が行える。検出した瞳に自動でピントを合わせる瞳AF機能にも対応。正面からうつ向き顔になった場合や振り向いた瞬間など、ピント合わせが難しい状況でも瞬時に瞳を検出しピントを合わせる。さらに画像処理エンジン「BIONZ X」とフロントエンドLSIの組み合わせにより、最大10コマ/秒の高速連写を連続撮影可能枚数最大155枚まで引き上げた。連写した内容のグループ表示やグループ単位での削除にも対応する。感度は最高ISO6400(拡張時)まで設定でき、暗所での撮影にも活躍する。

構図を確認しながら自分撮りが可能な180°チルト液晶と便利なタッチフォーカス・タッチシャッターも搭載。スマートフォンなどと連携するWi-FiとNFCを備え、Bluetooth経由での位置情報取得も行える。低容量のプロキシー動画記録にも対応し、手軽に動画をスマートフォンへ転送できる。

オープン価格だが店頭実勢はDSC-HX99が6万円前後(税別、以下同じ)、DSC-WX800が5万円前後、DSC-WX700が4万8,000円前後。