新製品は、複数台の仮想サーバーを運用する際、サーバー外部との I/O 性能を十分に確保し、柔軟にネットワークを構成できるように、強化が施されている。
また、運用者の操作性や視認性を向上するために、IA サーバーブランド「Express5800 シリーズ」とストレージブランド「iStorage シリーズ」で、デザインやユーザーインターフェイスを共通化し、9月出荷製品以降、順次新デザインの製品を出荷していく。
サーバーの処理性能向上に伴い、1台の物理サーバーで複数の仮想サーバーを稼動させる運用形態が増えている。一方、サーバーに搭載される外部通信用ポートの性能や搭載数には限界があり、業務ネットワークやストレージとの接続で負荷が集中した場合、I/O 性能を十分に発揮できない、という課題があった。
新製品では、搭載する LAN ポート数の増加や幅広い通信規格に対応することで、この課題を解決する。
ラックサーバー「Express5800/R120f-1M」と「同/R120f-2M」は、従来比2倍の4つの LAN ポートを、1000BASE-T、1000BASE-T+10GBASE-SFP+、10GBASE-T の3種類から選択、標準搭載できる。
ブレードサーバー「同/B120f」では、10GBASE-T 対応2ポートの標準搭載に加え、最大6ポート拡張し、最大構成の場合8ポート、80Gbps のネットワーク帯域を確保できる。
モジュラーサーバー「同/E120f-M」では、従来比2倍の4つの LAN ポートを標準搭載する。また、高密度設計ながら2つの PCI スロットを確保し、低遅延でデータを転送できる Infiniband 接続ボードや、高スループットを実現する PCIe SSD アダプタなどを搭載できる。
また、ラック/ブレード/モジュラーの各サーバー形状で、最大18コアの最新 CPU Intel Xeon プロセッサ E5-2600v3 製品ファミリーを採用し、処理性能を従来機比で最大約40%向上させた。メモリは最新規格 DDR4 に対応、処理性能を従来比14%向上している。また、CPU やメモリで処理したデータを RAID コントローラから HDD や SSD に転送する速度を、従来比最大約40%高速化した。
さらに、運用者の負荷を軽減、誤操作を防止する観点から、IA サーバーブランド「Express5800 シリーズ」とストレージブランド「iStorage シリーズ」で、ホットスワップ部分の配色の統一、装置情報(HDD や SSD の種類、容量など)の前面表示、単色 LED の採用(色以外の点滅方式による判別)、LED 配置順序、アイコンデザインの統一などで、デザインやユーザーインターフェイスを共通化していく。
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NEC、I/O 性能向上の IA サーバー「Express5800 シリーズ」5機種を発売 |