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ハダカデバネズミの生態がニコ生で |
ハダカデバネズミやハチ、アリが持つ社会的な集団を作る性質は、「真社会性」と呼ぶそうだ。哺乳動物のなかで真社会性が観察された種は、このハダカデバネズミと、同じデバネズミ科に属している「ダマラランドデバネズミ」だけだという。
真社会性と簡単にいうが、ハダカデバネズミの生活は涙なしでは語れない格差社会「デバ格差」になっている。社会の頂点に立つのは、群れで子どもを産める唯一の存在「女王」。その下は数頭の「王様」だが、まったく偉くないし、羨ましくない。女王の命令で交尾をさせられるだけの立場。そのほかに、巣の防衛を担う大型個体「兵隊」や、巣穴の整備や食料の調達を行う「働きデバネズミ」もいる。そして、この社会の最下層が、働きデバネズミのなかの「ふとん係」。なんと、巣の下に寝そべって女王の子どもを温める「肉布団」の役目を果たすのだ。
不気味な生き物だが、つい自分の立場を投影してしまい愛おしい。気持ちの悪い外見にもかかわらず人気者となった深海生物「ダイオウグソクムシ」同様、アイドルの素質は十分ある。
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不気味だが愛おしい |
なお、埼玉県こども動物自然公園からの生中継は、8月4日に第1回が放送済み。正午の昼食タイムは活発に動き回り、丸々と太った女王デバがガリガリに衰えた王様デバの食事を邪魔するといった動きがみられ、視聴者がコメントで盛り上がったようだ。8月18日の番組でも昼食タイムは放送される予定なので、見逃さないようにしよう。
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女王に虐げられる王様 (第1回放送から) |
もしも見逃したら、8月25日に放送される第3回の「ハダカデバネズミTV [DAY3]@埼玉県こども動物自然公園」がラストチャンスだ。