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SX-ACE |
SX-ACE は、2013年11月発売の最新型スーパーコンピュータ。単一ラック当たりの演算性能は16テラフロップス(TFLOPS)に達し、前機種 SX-9 の10倍だという。中核の CPU は SX シリーズ初のマルチコア型ベクトル CPU で、コア性能は64ギガフロップス(GFLOPS)、コアメモリ帯域は 64GB/秒あり世界一としている。さらに、高密度設計を施し高効率冷却技術を採用したことで、SX-9 に比べ消費電力は10分の1、設置面積は5分の1になった。
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SX-9 との比較 (出典:NEC) |
今回それそれの組織が構築する SX-ACE ベースのシステムの規模は、東北大学サイバーサイエンスセンターが2,560ノード(理論最大演算性能 706TFLOPS)、大阪大学サイバーメディアセンターが1,536ノード(同 423TFLOPS)、国立環境研究所が384ノード。
なお、既存モデルの SX-9 は、世界的な性能コンテスト「HPC Challenge(HPC チャレンジ)」で高い評価を得た通称「地球シミュレータ2」で知られる海洋研究開発機構(JAMSTEC)のスーパーコンピュータを構成するマシンである。
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JAMSTEC の地球シミュレータ2 |