あるプロジェクトを達成するため、主にインターネットを介して不特定多数の人びとに業務を外部委託する「クラウドソーシング」が、新しい働き方として注目を浴びている。

依頼者側は手軽に専門的なスキルを持つ人材を確保できる一方、受託者側も副業として働いたり、在宅勤務ができたりするという利点がある。近年は、業務の依頼者と受託者をマッチングするサービスも複数登場しており、市場が拡大してきた。


そこで、インターネットコムNTT コム リサーチでは「クラウドソーシング」に関する調査を行った。

調査対象は、全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人。男女比は男性53.7%、女性46.3%。年代比は10代13.3%、20代15.7%、30代21.1%、40代17.6%、50代14.9%、60代以上17.3%。

まず全体1,074人に、クラウドソーシングを知っているかを聞いたところ、「知っている」と答えた回答者は全体の25.0%(269人)だった。そのうち、「インターネット上で知った」という回答者は84.4%(227人)だった。

クラウドソーシングに関する調査、4人に1人は知っているが「利用したことがある」は7%
どの「クラウドソーシングサービス」を知っていますか?(n=269)
(2014年11月7日〜11月14日/全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人)

次に、どのクラウドソーシングサービスを知っているかという設問では、最も認知度が高かったのは「クラウドワークス」で41.6%(112人)、次いで「ランサーズ」が24.5%(66人)、「クラウディア」が20.8%(56人)と続いた。他に「CROWD」(13.8%、37人)と「ポストコ」(11.5%、31人)が10.0%を超えているものの、上記以外のサービスの認知度は一桁台にとどまり、多くのサービスがほとんど知られていないのが現状だ。

以下の「クラウドソーシング」のうち、どのサービスを利用しましたか?(n=76) (2014年11月7日〜11月14日/全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人)
以下の「クラウドソーシング」のうち、どのサービスを利用しましたか?(n=76)
(2014年11月7日〜11月14日/全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人)

また、クラウドソーシングを知っている回答者269人のうち、実際に利用したことがある人は28.3%(76人)だった。そのうち、どのクラウドソーシングサービスを利用したことがあるかという設問では、上位2つがクラウドワークス(36.8%、28人)とランサーズ(28.9%、22人)で、認知度の設問と重なる一方、3位は CROWD(18.4%、14人)だった。CROWD は他のサービスのように専門的なスキルを必要とする仕事ではなく、誰でも簡単に行える内職のような仕事をマッチングすることが特徴で、幅広いユーザー層が利用していると考えられる。

「クラウドソーシング」の仕事を依頼する側、引き受ける側、どちらから利用しましたか?(n=76) (2014年11月7日〜11月14日/全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人)
「クラウドソーシング」の仕事を依頼する側、引き受ける側、どちらから利用しましたか?(n=76)
(2014年11月7日〜11月14日/全国10代〜60代以上のインターネットユーザー1,074人)

クラウドソーシングを利用したことがある人のうち、仕事を引き受ける側が77.6%(59人)と大半だったが、仕事を依頼した経験がある17人のうち、依頼したものの出来栄えに満足した人は「ほぼ全てで満足している」、「だいたい満足している」を合わせて64.7%(11人)だった。「満足しているものも不満足なものもある」という回答者も6人いたが、「不満足なものが多い」、「満足するものがほとんどない」と答えた人はいなかった。