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「劇団四季プラス」開設を発表 左:ドワンゴ取締役の夏野剛氏 右:四季 代表取締役社長の吉田智誉樹氏 |
劇団四季プラスは、「劇場だけでは見ることのできないさまざまなコンテンツを配信」してネットとリアルを融合させ、「(同チャンネル利用が劇場動員へつながり、観客が同チャンネル利用者になる)ポジティブ フィードバックを実現させる」(ドワンゴ取締役の夏野剛氏)仕組みの実現を目指す。具体的には、劇団四季の俳優/舞台裏/近況のブロマガ配信、新作製作過程のドキュメンタリー映像配信、作品をフィーチャーした生放送などを行う考え。まず、12月開幕の新作「劇団四季FESTIVAL! 扉の向こうへ」の情報を発信する。映像との融合を実験的に行うミュージカル作品「アラジン」(2015年5月開幕予定)も紹介する。
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(リアルとネットの)ポジティブ フィードバックを実現させる |
四季の代表取締役社長である吉田智誉樹氏によると、以前からインターネットで情報発信しているが、劇団四季プラスはより踏み込んで交流のある形で運営したい、との考えを述べた。ただし、初めての取り組みであるので「一つ一つ勉強しながら新しい可能性を探っていきたい」としている。
夏野氏は、劇団四季プラス開設に刺激された niconico ユーザーが“四季系”で“踊ってみた”や“歌ってみた”コンテンツを投稿し、「四季してみた」カテゴリが生まれるかもしれないと話した。そして、吉田氏に対して、劇団四季プラスで俳優オーディションを開催してはどうかなどとアイデアを投げかけた。
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発表会には劇団四季 俳優の 青山弥生さん(左から2人目)と佐野正幸さん(左から3人目)も登場 |
ここで気になるのは、niconico ユーザーが投稿する劇団四季の演目に関連する動画配信時の著作権侵害だ。そこで、インターネットコムは「ニコファーレ」で行われた発表会の場で、劇団四季作品の二次利用について質問してみた。
作品の挿入歌などを“歌ってみた”に関しては、JASRAC と包括利用許諾契約を締結していることから、JASRAC 登録楽曲であれば問題ないそうだ。一方、ダンスのシーンを“踊ってみた”り、台詞を再現したりする二次利用は、四季の獲得したライセンスが作品によって異なるため「作品ごとに確認しながら」(吉田氏)対応するとした。
こうした二次利用の問題を、夏野氏は「一緒に解決していきたい」と発言し、吉田氏も賛同している。任天堂が niconico のクリエイター奨励プログラムに対応して公認二次創作が可能になったように、“劇団四季公認の二次利用”が認められるかもしれない。
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発表会で一部が披露された 「劇団四季FESTIVAL! 扉の向こうへ」 |
ニコファーレが四季劇場にニコファーレが四季劇場に |
ニコファーレが四季劇場に |