■ mixi の業績を押し上げるモンスト
SNS としての mixi は売り上げの減少が続く一方で、モンストは高成長を遂げている。同社の2014年1〜3月期の売り上げを見ると SNS を含むメディア分野は約13億7,500万円なのに対し、ゲームを含むコンテンツ分野は約31億1,300万円と2倍以上に達している。この時点ではまだモンストのユーザー数は500万人未満だった。
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モンストの業績への貢献(出典: mixi) |
モンストの成長に伴って、外注費が増加するなど新たな課題も浮かび上がっているが、 mixi の業績回復は目覚ましい。「第2のパズドラ」という評判は過大ではなかったと言える。
■ App Store ではパズドラなどとデッドヒート
App Store で、ゲーム内課金などの売り上げに基づく「トップセールス」ランキングの日本版を見ると、モンストは iPhone、iPad 向けそれぞれで上位10位以内に入っている。
特に iPhone 向けのランキングでは5月15日に一時、モンストがパズドラを追い抜いて1位に躍り出たことで大きな注目を集めた。19日時点では再びパズドラがトップに立っているが、モンストもなお3位につけている。
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5月19日時点のトップセールスランキング |
ゲームの売り上げはキャンペーンやイベントの実施によって大きく変動するとはいえ、モンストがパズドラと競えるだけのユーザー基盤を得たのは間違いないだろう。
もっともパズドラは2012年に開始し、すでに2年間も高い人気を維持している。モンストが同様に息の長いゲームとして運営していけるかどうかは、短期間の急速なユーザー数の伸びや、売り上げランキングだけでは分からない。台湾を皮切りにした海外展開なども含め、今後の動向が注目される。