新古書店大手の「BOOKOFF」各店舗で買い取った書籍、音楽 CD、ゲームソフトを、インターネットオークション「ヤフオク!」で販売する取り組みが始まった。今後は中古スマートフォンや古着なども同様に流通させる見込み。ヤフーブックオフコーポレーションに出資し、業務提携する。

ブックオフ、古書などを「ヤフオク!」に出品、ヤフーと提携
ヤフーとブックオフが公開した特設サイト

両社はすでに2013年に古着の回収、販売で協力しているが、今回さらに関係を拡大する。

ヤフオク!では2014年4月時点で約200万冊の古書を取り扱っているが、2016年度までに5倍となる約1,000万冊まで拡大予定で、今回の提携を目標達成につなげる。これにより古書の品揃えはショッピングサイトとしては日本最大級になるという。

また7月には BOOKOFF 店舗内に「総合買取受付窓口」を設置する。ここではホビー、アパレル、ブランド品、雑貨などを買い取り、ヤフオク!に出品する。さらに BOOKOFF が2013年から始めた携帯電話の買い取りも強化し、そちらもヤフオク!に出品する。

ネットオークションへの出品、梱包、発送を煩雑に思う人からも中古品を仕入れられると、ヤフーは見込んでいる。一般向けに詳しく買い取り、販売の流れを紹介する特設サイトも公開している。

なお、大量の中古品を取り扱うため、2015年度中をめどに新たな物流施設も確保する。BOOKOFF 各店舗で買い取った商品を同施設に集約する方針だ。

これに伴い5月15日には、ヤフーがブックオフから総額21億7,620万円の第三者割当増資を引き受け、議決権割合にして15.02%分の株式を取得する。さらに総額77億円の新株予約権付き社債も引き受ける。増資後に新株予約権をすべて行使した場合の議決権割合は43.22%。