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月面探査レース、日本チーム「HAKUTO」打ち上げできず窮地―でも撤退はせずと声明

月面ローバー「SORATO」(出典:HAKUTO)

Googleが後押しする世界規模の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」。日本から唯一参加しているチーム「HAKUTO」が、期限内に探査ローバー(車両)を打ち上げるのが困難になった。だがレースから離脱はせず、挑戦を続けるとしている。

HAKUTOは当初から月面をローバー「SORATO」の開発に特化し、他チームの月着陸船に相乗りする計画だった。レース参加に必要な基準をすべて満たし、2017年12月の打ち上げに向けて相乗り先のインドチーム「TeamIndus」の拠点である先端技術都市バンガロールへ輸送を完了させた。

TeamIndusも参加基準をすべて満たしており、進捗(しんちょく)は順調に思えた。ところが最終段階でインド宇宙研究機関(ISRO)のロケットPSLVに関して調整がつかず、期限内の打ち上げ実施が難しいことが分かった。

しかしHAKUTOでは同じレースを戦っている仲間として引き続きTeamIndusを支持し、レース期限までの目標達成の可能性を模索するとしている。またレースを運営するXPRIZE財団などと期限の延期について協議することも検討している。

さらにTeamIndusとの相乗り契約を続けつつ、あらゆる方法を再度見直し、さまざまな選択肢の中で最も成功率の高い方法を検討するとしている。
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