ロイヤルダッチシェルのレース
自律型ロボットのイメージ

水深4,000m級の海底探査レース「Shell Ocean Discovery XPRIZE」。日本から唯一参加するチーム「Team KUROSHIO」に、ヤマハ発動機が参加。技術者1人を派遣した。

Shell Ocean Discovery XPRIZEは、資源メジャーのRoyal Dutch Shellが主なスポンサーとなって開催する。「水中ドローン」とでも言うべき自律型ロボット(AUV)で超広域の海底を超高速で探査し、起伏などの図形を作成する内容だ。総額700万ドルの賞金を設定している。

背景にあるのは海底油田の開発や通信用海底ケーブルの敷設に必須の事前調査を、ロボットを使って安価に済ませたい、という需要だ。

米国のAmazon.comが物流施設の効率化を目指して倉庫番ロボットのコンテストを開くようなもの。今や巨大企業にとってロボットは経費削減のために有望な投資対象という訳だ。

日本から参加するTeam KUROSHIOは東京大学を中心に大学や官公庁、企業などが参加。目的は我が国のつちかってきた海洋調査の技術力を世界に発信するためで、新市場開拓も狙う。

日本のチームロゴ
Team KUROSHIO

参加を表明したヤマハ発動機は、もともとボートなど海洋関連の製品を手掛けるマリン事業本部を擁するが、今回そちらではなくPF車両ユニットに所属する30歳の技術者、進藤祐太氏を送り込んだ。

社内の士気向上、新たな海洋技術・事業に関わるノウハウの獲得とネットワークの構築を目指す。またマリン事業や無人機事業を通じた技術開発や機材の小型化、効率的な梱包、これまでのモータースポーツを通じたレース管理のノウハウ提供などで日本チームに貢献できると見込む。

なお、レースはまず9月にラウンド1として水深2,000mで海底図形の構築と目標の写真撮影を競う。2018年9月にはラウンド2として水深4,000mで同様の取り組みを予定している。