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SIMフリーヘッドホン「Vinci 2.0」-スマートフォンが無くても、音楽ストリーミングを楽しめる


スマートヘッドホン「Vinci 2.0」は、昨年発表された「Vinci」のニューバージョン。米国ニューヨークに本拠を置くInsperoが開発した。スマートフォンを部屋に置いて外に出かけても、ネットワークにつながっていられる。

スマートヘッドホン「Vinci 2.0」

スマートフォンなしでも、ネットワークにつながっていられる

オリジナル版の「Vinci」は、音声アシスタントとネットワーク接続の機能を搭載したスマートヘッドフォン。BluetoothやWi-Fiだけでなく3G回線に対応しており、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスを屋外でも楽しめるのを売りにしている。

昨年発表され、今年出荷が開始された
オリジナル版「Vinci」スマートヘッドホン

だが、屋外で楽しむには「Vinci」は大きすぎた。また、側面の液晶画面は常時点灯しており、人の多い場所で使うとちょっと恥ずかしいという欠点もあった。

スマートフォンを耳に取り付けたような、斬新なデザイン

「Vinci 2.0」はこれらの欠点を解消したニューバージョン。あらゆるエクササイズに対応する“スポーツヘッドホン”として設計されている。

オリジナル版の欠点を解消した「Vinci 2.0」

ネットワークへの接続機能ではフリーSIMに対応している。また、登録情報をリモートから書き換え可能なSIMカード「eSIM」を内蔵した。日本でのeSIMの運用に関しては、NTT Docomoなどのキャリアと、提携に向けた交渉を行いたいとのこと。

3G回線がつながる場所なら、ストリーミングをどこでも楽しめる

技適の取得にも前向き。Insperoに尋ねたところ、次の回答を得た。

「Regarding product certifications, we plan to foully obtain all necessary certifications to sell Vinci 2.0 in each country」

「Vinci」からの最大の進化は、小型・軽量化したボディ。液晶画面も小さくなり、重さはわずか86グラムにまで軽量化された。ジョギング、ボクシング、ブレイクダンス、そして綱引きなど、ありとあらゆるエクササイズシーンでの利用を念頭に設計されており、かなり激しい運動をしてもヘッドホンが外れることはないという。

あらゆるスポーツに対応
ジョギングはもちろん

ボクシング

ブレイクダンス

そして、綱引きにも!

前述の通り、3G回線がつながる場所であれば、SpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングサービスをどこででも利用できる。これらのサービスを操作するのはジェスチャーと音声アシスタント「Amazon Alexa」。ある意味では、「Vinci 2.0」は持ち歩ける、音楽再生機能に特化した「Amazon Echo」と言えるかもかもしれない。Insperoは近日中にGoogleアシスタントにも対応するとしている。

操作はジェスチャーと

音声アシスタント
両手が塞がっていても、操作できる

「Amazon Alexa」に対応

充電に必要な時間は1.5時間。3G回線に接続して音楽を聴く場合、フル充電で約8時間の連続再生が可能だ。

スペックの異なる3つのモデルを用意。8GBのストレージを搭載した「Lite」、16GBのストレージとノイズキャンセリング機能を搭載した「Pro」。そして32GBのストレージ、ノイズキャンセリング機能、骨伝導マイクを搭載した「Super」。中でも、骨伝導マイクを搭載した「Super」への期待は高い。オリジナル版の「Vinci」では、かなり大きな声を出さないと、音声アシスタントが反応しないという利用者からの不満の声があったという。骨伝導マイクがうまく機能すれば、この不満は解消されるかもしれない。

内蔵ストレージに音楽ファイルを保存すれば
3G回線がつながらない場所でも音楽を楽しめる

Insperoは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では89ドルの出資と15ドルの送料で「Lite」を、149ドル+15ドルで「Pro」を、249ドル+15ドルで「Super」を入手できる。出荷は2018年4月に予定されている。

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