ニコン、デジタル一眼の新フラッグシップ「D6」

ニコンはデジタル一眼レフカメラ「ニコン D6」を3月に発売すると正式発表した。スポーツ・報道系のプロフェッショナルフォトグラファー向けフラッグシップモデル。

ニコンFXフォーマットを採用。超広角から超望遠までのNIKKOR Fレンズとの組み合わせで使う。


従来機種「ニコン D5」に比べAF性能が大きく向上している。フォーカスポイントには全点クロスタイプかつ選択可能な高密度105点AFシステムを新たに採用。AFセンサー密度は約1.6倍、選択可能なクロスタイプセンサーの点数は3倍と大幅に増えた。

D5で好評だった「グループエリアAF」を改良し、被写体の動きや撮影場面に応じて17種類のAFエリアパターンからカスタム設定ができるようになった。新開発のAF専用エンジンにより、約14コマ/秒の高速連続撮影でも全点同時測距を行える。新アルゴリズムの採用により、被写体にフォーカスを合わせ続ける性能を強化し、被写体の前を横切る障害物にも惑わされず、狙った被写体の狙った位置にピントをより確実に合わせられるようになった。

撮影後のワークフローもより素早く行えるようになった。背面モニター上のフリック操作で最も重要な画像を割り込み送信できる機能や、編集用と送信用にサイズや画質設定の異なるJPEG画像を記録できる機能などを新たに追加した。有線は「D5」と同じ1000 BASE-T標準規格を継承しつつ、約15%転送速度を向上している。また、Wi-Fiも搭載する。GPSなどの測位衛星システムに対応した機能を内蔵する。

またD5の操作性・ホールディング性はそのままに、コネクター配置の見直しやボタンイルミネーション時の液晶表示の視認性を高めている。堅牢性、耐久性や防塵・防滴性能に加え、セキュリティーワイヤーを接続できるケンジントンロックにも対応する。オープン価格だが、店頭実勢は本体のみで79万8,600円(税込)。