■トルコのネコって、どんなネコ?
沖さんは今年6月、トルコに滞在。そこで撮影された写真が「ニャエラ みっけ」の表紙に使用されています。
沖さんと言えば、何もしなくてもネコが寄って来る“ネコ能力者”。その能力はトルコでもいかんなく発揮されたようで、表紙のネコさんも、沖さんが滞在されているホテルの敷地内で沖さんにスカウトされた方。沖さんが協力をお願いしたところ、快く引き受けてくれたそうです。

撮影現場まで遠くて、途中で一休み
ネコさんは撮影現場からは離れたところにいたのですが、沖さんの依頼でホテルのビーチまでテクテクと歩いて移動。ビーチベッドに寝転び、バカンスを楽しんでいる風のポーズをとってくれたのだとか。

これはもちろん、沖さんの特殊能力によるところもあるのでしょうが、トルコのネコの特徴でもあるみたい。沖さんによればトルコのネコは人が住む街中で生まれて育ち、いろんな人が周囲にいるのが当たり前の環境で育っているそう。なのでトルコでは、特にイスタンブールでは、ネコと人とは同じ哺乳類として同じ街に共生しているように、沖さんの目には映ったそうです。
2種類の哺乳類は普段は微妙な距離感を保って別々に暮らしているけれども、何かあったときには助け合って生きているのだとか。沖さんがモデルを頼んだネコさんが気軽に手助けをしてくれたのも、そんなネコたちのトルコ気質が起因しているのかもしれません。
来年2月・3月には、「沖昌之さんと行くトルコ(仮)」というツアーも予定されています(日新トラベルによる企画)。ネコと人とが自然に共存している街。ちょっと、行ってみたくなりますね。
■猫で大喜利してみたニャ
沖さんはAERA通常号で、「今週の猫しゃあしゃあ」を連載中。増刊号である「ニャエラ みっけ」では、猫しゃあしゃあのスペシャル企画「猫で大喜利してみたニャ」を掲載しています。この企画のために、AERA編集部は沖さん撮影のネコ写真から数枚をセレクトしてWebサイト上に公開。読者からのヒトボケを募集しました。「猫で大喜利してみたニャ」には、読者から寄せられたボケのなかから選りすぐりの作品が写真とともに掲載されています。

掲載されたボケを楽しむのはもちろん、写真内のネコさんたちに自分なりのボケをかましたり、読者からのボケに自分なりのツッコミをして楽しめる企画になっています。
■その他のコンテンツ(一部)
上述の通り、ニャエラとは「もしAERAの読者が猫だったら…」というアイディアから生まれたムック。このため、「猫医療を変える『人工血液』」など、ネコが読みたくなる記事(?)は今増刊号にもしっかり掲載されています。
また、「ねことじいちゃん」で知られるねこまきさんの「猫駅長のぶらり放浪記」、猫の描写がリアル!と言われるおぷうのきょうだいさんの「俺、つしま」NyAERA編といったコミック作品も掲載されています。

インタビューは岩合光昭さんによる「猫の言うこと聞いてみよう」他2名、現代のニャン像は村山由佳さんと盛りだくさん。ねこまきさんのファンの方、おぷうのきょうだいさんさんのファンの方、岩合光昭さんのファンの方、村山由佳さんのファンの方、清水ミチコさんのファンの方、宇野亜喜良さんのファンの方、そしてもちろん沖昌之さんのファンの方におススメな一冊になっています。価格は780円です。

(本稿中の画像は、ネコ写真家 沖昌之さんより提供を頂きました)