「必死すぎるネコ」って、どんなネコ?-沖昌之さんの最新写真集

ネコザイル」「無重力ネコ」などで知られる沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」が9月15日に発売されます。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」発売!

ネコといえば、“のんびり”していて、“マイペース”なイメージ。“必死すぎる”という形容詞とは相容れない動物という気がします。例えば、「馬車馬のよう」な人はきっと働き者で、仕事に必死で取り組みそう。でも「猫の手も借りたい」からと連れてこられた人は、必死で何かに取り組んだりはしなさそうな気がします。


沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
肉球、見る?

必死すぎるネコって、どんなネコ?撮影者である沖さんに尋ねてみました。

■必死すぎるネコって?

沖さんによれば、ネコには突然スイッチが入り、一所懸命になる瞬間があるのだそう。そのスイッチが入ってしまえば、それまでのんびりしていたネコは一転して枯れ草と戦い、ひもと格闘し、昆虫に挑むのだそうです。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「枯れ草、強いニャ!」

動物は生きるために何かに必死になります。人間であればご飯を食べるため、会社での競争に勝ち抜くために、何かに必死に取り組みます。

でも、ネコは違うみたい。彼らはなんの価値もないことに必死に立ち向かう。そこがネコの面白いところであり、カワイイところであり、今回の写真集で伝えたかったものだと、沖さんは語ってくれました。

■写真集にはどんな“必死”が?

では、写真集にはどんな“必死”が含まれているのでしょう。沖さんにその一部を解説してもらいました。

◆カモネコ
まずはカモに水をかけられているネコ。“カモネコ”です。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「ニャ、ニャにをする!」

このネコさん、サイズから考えても、カモをエサにするのは無理。理性的に考えれば、カモにとびかかっても時間の無駄です。でも、このネコさん、カモを見た瞬間に野生に戻ってしまったのか、果敢にカモにチャレンジし、逆襲を受けて水浸しになってしまいます。

誰がどう見ても勝てるわけがない勝負。なのに、必死になってとびかかるあたりに、このネコのかわいらしさ、必死さ、面白さがあります。

◆ザリガニネコ
続いてはザリガニを咥えた“ザリガニネコ”です。沖さんによれば、このネコはザリガニを食べたかったわけではないのだそう。そうではなく、手(前足?)でザリガニを転がしてもてあそんでいたのだそうです。でも、転がしているうちに興奮してしまい、必死になってしまい、ぱくりと食いついてしまったのだとか。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「うぐっ…」

「このあとどうしよう…。」と途方に暮れているようにも見えるあたりがカワイイ、ザリガニネコさんです。

◆ボクシングネコ
恋のシーズン真っただ中の、島ネコを撮影した一枚。華麗なパンチを入れているのはメスネコで、顎にくらっているのがオスネコです。

る沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「脳を揺らす、あごかすりパンチ!」

この日、オスネコはメスネコに求愛を試みていたのだそう。かなり早い段階で振られてはいたのですが、それでもあきらめきれず、チャンスをうかがってずっと後をついていっていたのだそうです。そしてついに我慢できずに飛びかかり、メスネコに華麗なカウンターパンチを入れられたのだとか。

それにしてもメスネコさん、きれいに顎をとらえていますね。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
明日は、どっちだ?

◆スズメバチの前で踊るネコ
最後に、スズメバチの前で踊る2匹のネコを紹介。この2匹、当初はスズメバチで遊んでいただけでした。でも、スズメバチを手(前足?)で叩くなどしていたとき、スズメバチがツメにひっかかってしまい、予期しない動きをしたのだそう。それに驚いて、思わず踊ってしまったそうです。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
窮蜂に、ネコが踊る?

写真集にはこんな風に、様々な理由で必死すぎてしまったネコの写真が94枚掲載されています。

沖さんは、実はナチュラルボーンなネコつかい。ネコたちに面白いポーズを取らせるのはお手のもの…というか、お願いしてポーズを取ってもらうのは得意です。でも、そんな特殊能力はあえて封印。演出はせず、ナチュラルなネコの生活を切り取っているのが、沖さんの写真の良さと言えます。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
沖さんによるディレクションの例:
「右手、もうちょっと上に そう!カワイイよ~」
(注意:今回の写真集では、このような演出は一切施されていません)

■想像力を刺激するネコ

◆ネコザイル
沖さんの作品の特徴である、「このネコたちは、何をしているのだろう?」と、私たちの想像力をかきたててくれる写真は、この写真集でも健在です。

例えばお馴染みのネコザイル。様々なメディアで取り上げられて有名な一枚ですが、よくよく考えてみると不思議。後ろを振り返っている2匹のネコたちは、後続のネコに何を伝えようとしているのでしょうか?

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「番号!イーチ、ニー…」

◆表紙ネコ
それは表紙になった写真もそう。エアコンの室外機の上にのり、何かをのぞき込んでいる写真が表紙になっているのですが、このネコは何をしているのでしょうか?この奥に何か気になるものがある?それとも追っ手から逃れ、隠れる場所を探している?

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「すいません、1か月でいいんで、お願いできませんか?」

こんな風に想像力を刺激し、何度見ても楽しめる沖さんの写真。一度見て「カワイイ!」と感じたあと、忘れ去られていく多くのネコ写真とは一線を画した味わいがそこにはあります。

写真集「必死すぎるネコ」の発売日は9月15日。Amazon.co.jpなどではすでに予約を受け付けており、価格は1,296円です。沖さんのその他の作品としては、「2018 ぶさにゃんカレンダー」も10月1日に発売予定となっています。

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「予約してくれないと、落っこちちゃうニャ」

沖昌之さんの最新写真集「必死すぎるネコ」
「…なんてニャ」

(記事中の画像は、作者である沖昌之さんから提供して頂きました)