映画『猫が教えてくれたこと』とは、泥棒ネコ(?)の「サリ」や市場の看板猫「デニス」など、トルコの古都イスタンブールで生活する7匹のネコが主役のドキュメンタリー。ネコと人との関係性や、高さ10センチのネコ目線で見たイスタンブールの風景が楽しめる作品です。
ネコ写真家、沖昌之さんは東京の下町に生きる“お外ネコ”の写真で知られる写真家。ネコは知らない人の前では「猫を被って」いることが多いのですが、沖さんの写真は猫を被らず人にも頼らずに、自らの力で必死に生きるネコの姿を映し出しています。
今回の企画は、日本の必死なネコと、トルコの必死なネコのコラボレーションともいえるもの。映画と沖さんのトーク&写真を堪能できます。
ところで、沖さんの目には、この映画はどのように映ったのでしょうか?
沖さんから伺った映画に対する感想は、撮影者目線のもの。撮影前の周到な準備がうかがえたそうです。「今日は、あのネコはここを歩くはず」「あのネコは、そろそろあの人に会いに行く時間」など、7匹のネコたちの行動パターンを徹底的に調べてから撮影に臨んでいるのがわかったのだとか。
これは、お外ネコたちと長時間一緒に過ごし、“奇跡の一枚”を取り続けている沖さんならでは視点と言えるでしょう。
オリンピックに出られそうな美しい飛び込み
カメラの位置なども、「ネコに気づかれないように、ここに設置したんだな」というのがわかる瞬間があるそうです。この映画、沖さんのように「自分がこの7匹のネコたちを撮影するならどうする?」という撮影者目線で見ても、面白いかもしれません。
そうやって準備をして臨んでも、ネコと一緒にいると“奇跡”に出くわすことが。映画『猫が教えてくれたこと』では、そんな“奇跡”もしっかりとカメラに収められており、沖さんは感銘を受けたそう。どんな奇跡なのか?は、ぜひ映画で確認してください。
沖さんのトークショーは約25分の予定。いつもどんな風にネコを撮影しているのか?といったことについて語られるそうです。
■『猫が教えてくれたこと』概要
上映日:3月10日から上映場所:ココロヲ・動かす・映画館〇
住所:武蔵野市吉祥寺本町1-8-15
上映スケジュールについては、ココロヲ・動かす・映画館〇のWebサイトで確認してください。
■トークショー概要
開催日:2018年3月11日15時50分から25分間また、コロヲ・動かす・映画館〇では、沖さんの写真展も開催されています。「トークショーの時間帯には吉祥寺に行けない!」という人は、写真展に足を運んでみてはいかがでしょうか?
■写真展『必死すぎるネコ』概要
開催期間:3月10日から3月23日(予定)展示枚数:35枚(予定)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-15