
iPhoneやAndroidスマートフォン向けにアプリケーションを出している企業は星の数ほどあるが、2016年に世界で最もお金を稼いだのは、ゲーム関連を除くと「LINE」だった。実に4年連続だ。
アプリ専門の調査会社App Annieが公開したレポートをLINEが引用して発表している。LINEのトップは2013年から変わっていない。

ゲーム関連を含む収益ランキングにおいても世界9位という位置にあるが、これは前回の7位からやや後退した。トップは中国のTencent(騰訊)。中国アプリ市場の巨人だ。そのTencentに日本のソフトバンクが売却したフィンランドSupercellが2位に入っている。3位のNetEase(網易)も中国企業。

さてLINEに目を戻すと、収益を支えているのは何かといえば、当然ながらまず社名のもとにもなっており、日本で圧倒的多数が使っている無料チャット・通話アプリ「LINE」本体がある。ゲームを除けば世界2位の収益を上げている。
さらに電子コミックアプリ「LINEマンガ」も同8位の成績。電子書籍でLINEの存在感は着実に高まっている。
ちなみにLINEが出している複数のアプリがトップ10に入るのは2014年から3年連続のことで、ほかの企業では例をみないとしている。
主力市場である日本では特に好調だ。LINE、LINEマンガだけでなく、アバターアプリの「LINE Play」や音楽アプリ「LINE MUSIC」もゲームを除く収益ランキングで上位に入っている。

こうした収益の大きさをてこにLINEが次はどう動くのか、さらに日本市場を固めるのか、あらためて中国市場などに力を注ぐのか、興味の尽きないところ。