Storifyのイメージ

TwitterやFacebookを流れる無数の投稿を、人気の話題ごとに集めてまとめて共有できる「Storify」が閉鎖する運びとなった。一時はジャーナリストなども最新の事件や流行を追うのに活用していたアプリケーションだ。

Storifyは2010年に登場したアプリ。一般の人がネット上のさまざまな情報を集めて分かりやすく編集、公開できる「キュレーションメディア」の1つとして主に米国などで人気を博した。

ちょうど日本で2009年に登場した「Togetter」と似た役割を果たしてきたが、Twitterの投稿をまとめるのに特化したTogetterと異なり、StorifyはFacebookの投稿もまとめられるなど情報源を分散していた。

だが、Storifyは2017年12月12日に新たな利用登録の受け付けを中止。2018年5月1日には新たなまとめを作成できなくし、5月16日には完全に終了する。

なお、StorifyはAdobe Systems(アドビ)傘下に入っており、今後もコンテンツ管理システム(CMS)「Adobe Experience Manager Livefyre」の一部として「Storify 2」という機能が使えるが、有料契約が必要。Storifyが注目を浴びた2011年ごろからすると隔世の観がある。

かつて飛ぶ鳥を落とす勢いだったキュレーションメディアを取り巻く環境は日本でも激変している。女性に人気の「Mery」などは2016年末に著作権問題を抱え一時閉鎖し編集体制を変更。「NAVERまとめ」も著作権問題に対処しつつ、2017年11月にLINE本体から分社化。また往時の「2ちゃんねる」のような言論の場としてにぎわいを見せていたTogetterも12月、急に情報源だったTwitterから連携機能の遮断(しゃだん)にあい、まともに使えなくなるなど、不安定さが明らかになった。

さらにキュレーションメディアの情報が見つかりやすかったGoogleの検索結果も変化しつつあり、特に医療や健康分野では一般の人がまとめた情報より、医療機関などが発信する正確で安全な解説を重視するようになりつつある。

既存のキュレーションメディアがこうした問題を乗り越えてゆくのか、まったく新たなアプリがとってかわるのか関心を呼ぶところ。