
同展では、日本初公開となるBnF収蔵の地・天球儀などを展示。高精細な4Kタブレットやヘッドマウントディスプレイなどを使用して、各球儀の姿をさまざまな角度や大きさで鑑賞することもできる。展示作品は、巨匠フェルメールの絵画にも登場する「ホンディウスの地球儀・天球儀」や世界の主要な山脈をはじめて立体的に表現した「チュリーの地球儀」など計11点。第1期に5作品、第2期に5作品と参考作品1点がそれぞれ展示される。


DNPによると、同社とBnFは2015年7月より、BnFが保有する55点の貴重な地・天球儀の3Dデジタル化とその普及を推進するプロジェクトを展開。DNPが独自開発した撮影ツールやデジタルカメラを使い、地・天球儀1点あたり400枚の写真を撮影することで、高精細な3Dデジタル化を実現したそうだ。通常さわることができない地・天球儀をデータ化することで、DNPは「文化財を保存・継承できるほか、資料としての閲覧やコレクションとしての公開も可能になった」と説明。作成したデータは本展覧会のほか、BnFの電子図書館「Gallica(ガリカ)」やパリのBnFでも活用していく予定だという。


「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」の概要は以下の通り。詳細および予約方法については公式サイトを参照されたい。
【会場】DNPミュージアムラボ(東京都品川区西五反田3-5-20 DNP五反田ビル1F)
【会期】〔前期〕2016年2月19日(金)~5月22日(日)
〔後期〕2016年6月3日(金)~9月4日(日)
【開館時間】金曜日:18時~21時 土曜日・日曜日:10時~18時
【観覧】予約制・無料
住所:東京都品川区西五反田3-5-20