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数年に1度行われる「うるう秒」の調整 |
うるう秒は、原子時計に基づく時刻と、地球の公転・自転に基づく天文時との間で生じる“ずれ”を調整するための秒。両者のずれが0.9秒以内に収まるように調整した時刻が世界の標準時(協定世界時)として定められており、1972年から数年に1回の頻度で調整されている。
世界で一斉に行われるうるう秒の調整を決定するのは、地球の回転を観測する国際機関「国際地球回転・基準系事業(IERS)」。日本では NICT が、IERS の決定に基づき日本標準時へのうるう秒の挿入を実施している。
うるう秒が調整されるのは、2012年7月1日以来3年ぶり。調整が平日に実施されるのは1997年以来となる。調整後の正しい日本標準時は、電波時計などに時刻情報を提供する標準電波やコンピュータの時刻合わせに用いられる「NTP サービス」などを通して通報される。