太陽フレアのイメージ
(出典:米国航空宇宙局)

9月6日に発生した太陽表面での大爆発「太陽フレア」が人工衛星などに与える影響については、8日から1週間ほど注意が必要だ。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が発表した。

6日の太陽フレアは2回。最初はX2.2、続いてX9.3という等級で、A、B、C、M、Xという5段階のうち最上位。NICTは「通常の1000倍以上に及ぶ大型のもの」と表現している。

高温のコロナガスが地球方向に噴出し、高エネルギーのプロトン粒子の増加を確認したという。いわゆるCoronal Mass Ejection(CME)の一部。ガスは日本時間9月8日15時から24時ごろにかけて到来する見通し。

この影響で、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が乱れる可能性があり、通信衛星、放送衛星などの障害や、GPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害や急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがある。

今後1週間ほど地球に影響を与える可能性があり、注意が必要としている。

11年前にも大規模な太陽フレアが発生したが、当時はAndroidスマートフォンはもちろんiPhoneも存在しておらず、カーナビゲーションシステムなどの普及率もより低かった。今日では生活はより衛星を使ったサービスに依存するようになっている。

なお、宇宙空間をめぐる人工衛星に懸念が出ている一方、地上にいる人間は大気の層によって保護を受けており、コロナガスなどの影響が直接およぶ恐れは小さい。身のまわりのノートPCやスマートフォンといった電子機器なども同様だ。