大日本印刷(DNP)は、絶版本などを書店の店頭で印刷して“オンデマンド本”として販売するサービスの実証実験を、丸善の丸の内本店(東京都千代田区)で実施する。実験期間は、9月1日から14日まで。
この取り組みは、注目度が高いものの絶版になっていたり重版が決まっていなかったりして入手困難な書籍を、少量製本が可能なエスプレッソ ブック マシンなどでオンデマンド印刷して“復刊”/販売するもの。DNP は同様の書籍を1冊から製造/販売/配送するオンデマンド本専門サービス「ウェブの書斎」を2001年3月より運営しており、今回の実験は同種の同サービスを書店で提供する形となる。
今回の実験では、約20タイトルを復刊対象とする。具体的には、丸善で在庫問い合わせの多い書籍や、ウェブの書斎の販売ランキング トップ10書籍などから選ぶ予定で、現時点で「大前研一BOOKS悪魔のサイクル」「インターネット白書2013-2014」などが候補だそうだ。
実証実験を行うことで、オンデマンド本に対するニーズ、販売動向、ウェブの書斎への影響/効果を把握し、ウェブの書斎でのサービス拡充、品揃え充実に役立てたい考え。さらに、オンデマンド本による復刊/店頭販売の事業化も目指す。
DNP は、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第21回 東京国際ブックフェア」(7月2日から5日)に同サービスを出展する。