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2人乗車時には全長を37cm伸ばせる電気自動車「iEV Z」 いつも同じ大きさなのは無駄だから


iEV Motorsは、全長を伸ばして乗車定員を増やせる電気自動車「iEV Z」を2月8日に発表しました。地球環境には決して良いとは言えないバッテリーを極力小さくすることで、本当に持続可能な乗り物を目指しています。

全長を伸ばして乗車定員を増やせる電気自動車「iEV Z」発表

2018年夏に発表された「iEV X」の改良版モデル。「iEV X」同様に大人1人が乗車して街中を移動するのにぴったりなサイズにデザインされています。特に全幅は「iEV X」と同じ78cmを維持。欧州の多くの国で自転車専用レーンを走れる幅としています。

全幅は「iEV X」と同じ78cm

欧州の多くの国では自転車専用レーンを走れます

違いは全長。「iEV X」では全長160cmだったのが「iEV Z」では198cmと38cmも延長されました。

全長が38cm延長されて198cmに

「iEV」シリーズでは2人乗り時に全長を伸ばせますが、これも「iEV Z」では延長されています。「iEV X」では2人乗車時の全長は190cmでしたが「iEV Z」では235cmに。また2人乗りでさらに荷物を載せたい場合の全長は「iEV X」では220cmでしたが、「iEV Z」では275cmとされました。全長の変更は電動でわずか数秒で行えます。

一人乗り時のスタイル

二人乗りのスタイル
 全長は235cm

全長を伸ばしてもボディパーツが増えるわけではないので、重さは変わりません。これによって燃費(電費)を抑え、わずかな容量のバッテリーでの長距離移動を可能にし、結果として地球環境への負荷を減らすことを目指しています。

その小さ目なバッテリーの充電に必要な時間は3時間で、フル充電で100km走行できます。モーターは1kW(5hp)で最高速度は45km/hとされました。


iEV Motorsは同社公式Webサイトで「iEV Z」のプリオーダーを受け付け中。発売は2022年後半で、価格は5,850ユーロ(約76万6,000円)となっています。

2018年に「iEV X」開発チームにインタビューした際、チームは将来的には日本での発売もあると語ってくれました。でも、「iEV Z」の仕様は見れば見るほど欧州市場向け。日本市場に向いているとは言えないので、実際には発売は厳しいかもしれません。
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