
ドイツSono Motorsは、「Sion」の量産向け最終デザインを公開しました。世界初の「太陽光電気自動車(Solar Electric Vehicle:SEV)」の市販化に向けた取り組みが、また一歩前進したとしています。

「Sion」とは、ボディのほぼ全面にソーラーパネルが装備されたSEV。456枚(ハーフセル)ものソーラーパネルが発電する電力だけで、1日あたり平均で16km、最長で約35km走行できます。

バッテリーには54kWh容量のLFPタイプを搭載。フル充電すれば約305km走行できます。このバッテリーを活用すると、「Sion」を“車輪付きの電源”として利用することも。自宅はもちろん、バッテリー切れを起こして立ち往生している他のEVを充電することもできます。

今回公開されたデザインは、ブロントフェイスはより丸みを帯びたものとされました。一方、ヘッドライトはきりりとした釣り目で、現代的な表情とされています。

画像提供:Sono Motors GmbH

画像提供:Sono Motors GmbH
パッケージングでは、プロトタイプよりも大容量のストレージが装備されました。

また、フロントシートやリアのベンチシート、ステアリングホイールのデザインも一新されています。実用時の利便性を高めるために、各所に収納ポケットも装備されました。


Sono Motorsは「Sion」のプリオーダーを受け付けていて、すでに1万9,000台以上受注したと発表しています。生産は2023年下半期に開始される予定となっています。
