トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始

トヨタは超小型BEV「C+pod(シーポッド)」の個人ユーザーへの販売を12月23日に開始しました。全車リースによる契約として、全国のトヨタ車両販売店、レンタリース店で取り扱いを開始します。

トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始
超小型BEV「C+pod」個人ユーザーへの販売開始

「C+pod」は高齢のドライバーにぴったりな一台。買い物などで近距離移動する際の利用を想定してデザインされています。小回りが利き(最小回転半径3.9m)、1回の充電で約150kmの走行が可能となっています。


トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始
最高速度は抑えられています

「C+pod」が2019年に発表されたとき、開発責任者である谷中壮弘氏は開発の動機を、「高齢の方々の様々なシーンで、移動の自由を提供し続け、豊かで活き活きとした生活を支えるモビリティをつくりたい」と説明していました。

トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始
2019年発表時の画像
2人乗りなのに超小型であることをアピール

2020年に「C+pod」が一部の法人ユーザーや自治体などに向けて販売を開始された際には、その安全性能に注目が集まりました。衝突エネルギーを多くの部材へ効率よく分散吸収させる構造の採用などにより、前面、側面、後面などあらゆる方向からの衝突に対して安全性を追求しています。また、歩行者への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディも採用されました。

車両(昼夜)、歩行者(昼夜)および自転車運転者(昼間)を検知可能なプリクラッシュセーフティを標準装備。低速走行時における壁などの障害物との衝突回避または被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も設定しています。

車両サイズは軽自動車よりも小さく、高齢者に限らず、免許取り立ての独身若年層の人など、日常生活で少人数かつ近距離の移動が多いユーザーに適したモビリティに仕上がっています。

トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始
免許が無いと買い物が大変になる人に向けた選択肢として

今回、リースで「C+pod」を提供することでトヨタは車両を確実に回収し、搭載電池の「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)への取り組みも積極的に推進。カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を目指すとしています。

トヨタが「C+pod」の個人向けリースを開始

メーカー希望小売価格(参考)はXグレードが165万円で、Gグレードが171万6,000円。なお、リース契約での料金プランは取扱店によって異なるので、詳細については取扱販売店またはレンタリース店に問い合わせてほしいとのことです。