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「イラストを描く人工知能」開発へ―手本として人間の描いたイラスト募集

AIの手本としてラフスケッチ、線画、着色画をセットで募集している。

イラストを描く人工知能(AI)の研究開発が進んでいる。イラスト作成アプリケーションを手掛けるセルシスは、AIに描き方を学ばせるため、人間の描いたイラストを募集するキャンペーンを始めた。

「液タブ&人気ギフト券が当たる! イラスト募集キャンペーン ~あなたのイラストが未来のクリエイティブ環境を変える~」と題して、12月6日まで広く参加を呼びかけている。

セルシスが早稲田大学の基幹理工学部情報理工学科石川研究室とともに取り組む。

早大はすでにAI技術を応用し、人間が描いたラフスケッチを自動で線画にしたり、モノクロ写真に自然な着色を施してカラーにしたりする手法を開発しているが、その延長線上にある取り組みだ。

自動で下書きを線画に(出典:早大研究院助教シモセラ・エドガー氏のTwitter)

モノクロ写真をカラーに(出典:早大研究院助教飯塚里志氏の発表)

AIにラフスケッチ(下書き)をもとに線画などをうまく描く「コツ」をつかませようという計画。

手本として、実際に人間が描いたラフスケッチと、それをもとにした線画、着色画を学習させる。

手本は数が多いほど学習の精度があがるため、キャンペーンのかたちで広くイラストを描く人々に協力を求めている。手本となるイラストの著作権は描いた人に帰属し、また今回の研究開発以外の用途に使わず、外部に公開することもないと約束している。

イラストを投稿した人の中から抽選で1人にワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD DTK-1301/K0」が当たるなど、懸賞付きだ。
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