
フォルクスワーゲンが、コンパクトクロスオーバー「ID. LIFE」をミュンヘンで開催中の国際モーターショーIAA MOBILITY 2021で公開した。フォルクスワーゲンの都市交通に対するビジョンを体現した次世代EVのコンセプトカー。

持続可能性とデジタル化を、多用途なボディに詰め込んだモデル。都市部での移動に利用できるだけでなく、小さな映画館やゲームセンターとしても活用できるなど、様々な体験を利用者に対して提供する。
次世代EVプラットフォーム「MEB」
フォルクスワーゲンが次世代のEV向けに開発したモジュラープラットフォーム「MEB」をベースに開発されたモデルで、モーターによる前輪駆動が採用されている。
モーター出力は172kW(234PS)で0-100km/h加速は6.9秒を達成。また、容量57kWhのバッテリーにより航続距離約400km(WLTP)を実現する。
デジタル操作コンセプト
基本的な運転機能は、六角形のオープントップステアリングホイールのタッチパネルを介して操作する。ダッシュボードには運転に関わるボタンやスイッチなどはなく、ギアのセレクト(「P」「R」「N」「D」の選択)もステアリングホイールからとなっている。
一方、ダッシュボードにはスマートフォンを設置するスペースが用意されていて、スマートフォンに保存されている音楽、映画、ゲームは「ID. LIFE」でシームレスに使用することが可能だ。画像や映像はプロジェクションスクリーンに投影できる。

インテリア
インテリアは映画を見たりゲームをしたりに適したラウンジに簡単にトランスフォームできる。車内にはゲーム機やプロジェクター、ダッシュパネルから伸びるプロジェクション用スクリーンが装備されているほか、室内に設置された電源で他のエンターテインメントデバイスを利用することも。
多彩なシートアレンジを採用していて、フロントシートを完全に折り畳んで車内を小さな映画館のように利用できる。また、長さ約2メートルのベッドや積載量を最大化することのできるカーゴまで、さまざまなアレンジが可能だ。
