びろ～んと伸びて室内の広さを拡張できるキャンピングトレーラーBeauer「3X」シリーズに、トラックの荷台に設置する「3XC」が追加されています。“キャンピングトレーラーメーカーの作ったキャンピングカー”とも言える製品です。


「3X」シリーズとは、望遠鏡や三脚のように複数の“筒”で構成されているキャンパー。移動時には中央の“筒”に他の“筒”を収納してコンパクトに折り畳み、クルマで牽引します。目的地に着いたら左右の“筒”を引っ張り出して広い室内を実現するという仕組み。これにより、「移動時は小さく、宿泊時は大きく」という同社の理想を実現しています。



「“筒”の中に“筒”を収納したら、中の家具がつぶれてしまうのでは？」という疑問がわきますよね。実は折り畳んだ状態では、左右の“筒”内の家具は中央の“筒”の空スペースにぴたりと収まるという、テトリスのようなシステムになっています。

具体的には、中央の“筒”にはシンクやコンロ、冷蔵庫など、折り畳みできない要素が集められています。一方、左右の“筒”にはソファやベッドなど、折り畳める要素を配置。このような仕組みによって折り畳みを可能にしました。


「3XC」の移動時のサイズは幅わずか1.95m。一方、“筒”を延ばした利用時サイズは幅4.6メートルに拡大されます。床面積は折り畳み時が4平方メートルなのに対して展開時には12平方メートル（8畳弱）で、大人4人が就寝可能とされています。



車内は「3X」とまったく同じ。リビング＆ダイニングエリアとベッドルームが備えられています。


ベース車両となりうるのはフィアットの「DUCATO（デュカト）」、フォード「Transit（トランジット）」、メルセデス・ベンツ「Sprinter（スプリンター）」、フォルクスワーゲン「Transporter（トランスポーター）」など。価格は6万6,900ユーロからとなっています。


走行時やサービスエリアなどでの駐車時にはベース車両と変わらないサイズで、キャンプ時には広いキャンプ空間を利用できる「3XC」。トレーラーの運転が苦手という方にはぴったりかもしれません。