アイリスオーヤマのマスク

アイリスオーヤマは、これまで海外工場に頼っていたマスクを、6月から日本でも生産開始する。国内供給を8割増やし、リードタイムを約2週間短縮する。日本政府からの要請に対応する動き。

世界的な新型コロナウイルスの感染症問題の長期化に伴い、マスクの入手が困難な状況が続いていることから、従来の大連工場(中国・遼寧省)と蘇州工場(中国・江蘇省)に加え、宮城県角田工場の一部を改修してマスクの生産を行うと決めた。


これまで中国の大連工場と蘇州工場の2拠点で24時間フル稼働でマスクを生産し、月間8,000万枚を日本に供給してきたが、国内では海外生産のリスク増加により、マスクの品不足が長期化している。そこで日本国内にも設備を導入し、月間6,000万枚を新たに生産。日本国内へ月間1億4,000万枚を供給できる体制を整える。生産内容は、不織布を使ったプリーツマスクと学童用マスク。

中国1カ国に依存していた生産体制を分散し、リードタイムを約2週間短縮できるため、安定供給に資するとの考え。またアイリスオーヤマは今後も日本におけるマスクの安定供給のため行政や業界団体と連携して必要な支援を行う方針。