セイルフィッシュスマートフォン

iPhoneでもAndroidでもない「Sailfish(セイルフィッシュ)OS」スマートフォンを知っているだろうか。郵便局などで利用が決まったという。といっても日本の話ではない。海の向こうロシアでの動きだ。

Sailfishは、iPhoneでもAndroidもない機種が使ってみたいという人のためにできた「第3のOS」の数少ない生き残りだ。ちなみに本来の意味はバショウカジキの類をさす英語。一部のPCなどの中身になっている「Linux」をもとにしている。

セイルフィッシュOS

もともと似たような「MeeGo OS」を作っていたフィンランドNokia(ノキア)の元技術者らが計画を立ち上げ、2013年に第1弾が登場。地道に更新を重ね機能を改良してきた。

当初からの特徴としては独自のアプリケーションが使えるだけでなく、Androidスマートフォンのアプリも一部利用でき、さらに複数のアプリを同時に起動して便利に操れる「マルチタスク」志向といった点がある。

現在開発の中心になっているのはJolla(ヨーラ)というフィンランド企業。2016年にも新製品「Jolla C」を投入するなど意気軒高だ。最近は隣国であるロシアの富豪と組んで同国の市場開拓に力を入れている。

セイルフィッシュスマートフォン

Jolla Cの性能をみると、5.0型HD (720×1,280ドット)ディスプレイを搭載し、カメラは背面800万画素、前面200万画素。CPUはクアッドコアのQualcomm Snapdragon 212(1.3GHz)。メモリー容量は2GB、ストレージ容量は32GB。容量32GBのmicroSDHCメモリーカードが挿入できる。バッテリー容量は2,500mAhで、持ち主が交換できるようになっている。LTE回線につながる。

ロシアの経済紙「Vedomosti(ベドモスチ)」によると、ロシアの郵便局は業務用に1万5,000台のSailfishスマートフォンを約1,710万ルーブル(約3億4140万円相当)で調達することに決めたそう。恐らくはJolla Cなどを選ぶもようで、セキュリティのために独自の暗号化機能などを組み込む。

今回の契約は法人向け市場では世界初のSailfishスマートフォン採用例になりそうだとか。

はたしてロシアでの大規模導入をきっかけにSailfishが勢いを増し、各国で再び注目を浴びる可能性はあるだろうか。