クルクミンの検索結果
ウコンが含むクルクミン、欧米では最近の流行で「万能薬」扱いもされてきた。

ウコン(ターメリック)に薬効はあるのかないのか。最近になってインターネット上を錯綜した情報がかけめぐっている。

ウコンといえば黄色いスパイス。ドリンクに入っていたり、カレーに入っていたりする。

薬効があるのかないのか、という議論の発端は、1月に米国の医学雑誌「Journal of Medicinal Chemistry」に載ったミネソタ大学の研究者らの論文。ウコンの成分の1つである「クルクミン」の効果について疑問を投げかける内容で、クルクミンをめぐる研究の問題点も指摘していた。

背景には欧米で健康食品としてウコンが「ガンに利くと」か「アルツハイマー病に利く」とかもてはやされおり、やや過熱気味とも思える流行があるのだろう。

欧米のネットメディアには、そうした状況への問題意識からか、今回の論文をとりあげて「ウコンは万能薬ではないかもしれない」と示唆する記事がいくつもあらわれた。かなり強い論調も多かった。

クルクミンへの疑問
ウコンの万能薬扱いへの問題意識からか、強い論調の記事が多く出た

さて日本のネットメディアも海外の動きに反応して話題として紹介したが、「ウコンに薬効はない」と海外の強い論調を引き継いで書いた記事もあった。

だが海外の流行やそれをめぐる問題意識が、必ずしも日本とは一致しないこともあってか、さすがに言い過ぎではないかという意見が、別のネットメディアから出た。論文は主に成分の1つであるクルクミンに焦点をあてており、ウコンそのものについて「薬効がない」と断定まではしておらず、人間の健康に有益な可能性を認める部分もあるという指摘だ。

とうとうウコンの記事をめぐって「フェイクニュース(ニセの報道)だ」という非難まで起きるなど、いささか混乱気味だ。そもそも今回の論文は重要なものではあっても、あくまで数あるウコンに関する研究の1つにすぎず、まだ何かを断定するのは難しいという声もある。